2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14204019
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Research Institution | National Astronomical Observatory |
Principal Investigator |
小林 行泰 国立天文台, 光赤外研究部, 教授 (50170361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
郷田 直輝 国立天文台, 光赤外研究部, 教授 (50202073)
宮崎 聡 国立天文台, 光赤外研究部, 主任研究員 (20290885)
辻本 拓司 国立天文台, 光赤外研究部, 主任研究員 (10270456)
中島 紀 国立天文台, 光赤外研究部, 主任研究員 (20300709)
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Keywords | 位置天文学 / 赤外線検出器 / スペース観測機 / CCD / 銀河天文学 |
Research Abstract |
赤外線に高い感度を持つ完全空乏型のCCDの開発、またこれの実用化実証実験を行なうことを目的に小型衛星搭載のための基礎開発、位置決定検証実験などを行った。JASMINE実現のための道筋を固めた。 衛星搭載用のCCD制御ボードの評価および一次処理システムの開発小型衛星に完全空乏型CCDを搭載して、実際の宇宙環境で動作検証実験を行なうための準備を進めた。小型の衛星搭載ボードの実用化試験を行い、ほぼ所定の性能がでることを確認した。また出力される画像データを衛星上で実時間で一次処理を行い必要な星データをとりだすためのハードウエアの構築のためのアルゴリズムを開発した。FPGAを用いることでハードウエアの開発時間を短縮すること、FIFOの機能を多用することにより1次元的に生成される2次元データを効率良く処理することが可能となった。これらの開発により完全空乏型CCDの小型衛星搭載のための準備がほぼ整ったといえる。 CCDを用いた位置測定のためにセントロイド実験を行なった。TDIモードを用いないCCDによる重心検出実験では理論値に近い精度が達成できることが確認できていたが、原理的にはこれと異ならないTDIモードでの重心検出実験を行なった。CCDの転送速度と光源の移動速度を高い精度で一致させる必要があるが、ハードウエアの制約により一致させることには成功していない。問題点はあきらかになったので、まもなく検出実験を行なうことができるようになる予定である。 完全空乏型CCDの開発を宮崎が中心となってJASMINE搭載のための完全空乏型CCDの開発を進めた。小型フォーマットによる試作、評価を繰り返し、ようやく、いくつかあった問題点が解決され、電荷転送効率の向上、量子効率の向上、暗電流の低減が実現された。最終フォーマットである2kx4kのCCDの試作を行うことができた。
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Research Products
(2 results)