2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14204026
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岸本 忠史 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90134808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阪口 篤志 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70205730)
小川 泉 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (20294142)
味村 周平 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10273575)
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Keywords | ニュートリノ / 2重ベータ崩壊 / マヨラナ質量 / 粒子数非保存 / 極低バックグランド / シンチレーション光 / 地下実験室 |
Research Abstract |
48Caの2重β崩壊の研究のためCaF2シンチレーターを中心検出器とするCANDLES検出器を建設している。 2重ベータ崩壊の検証はニュートリノの質量の直接測定という以上にレプトン数の破れを確認できる点に意義が大きく、宇宙がなぜ物質だけの世界になっているかを検証する最も重要な実験になる。 本年行ったことは 1.CaF2結晶からのシンチレーション光を最大に取り出すためにUV光を可視光に変換する層と液体シンチレーター層の2層構造で発光効率を最適化し、そのケースを製作した。 2.ケースに入った状態で検出器と言えるCaF2結晶を液体シンチレーターに入れる容器を設計製作した。 3.CANDLES IIで結晶を複数個置いたときの信号の発生点の分解能を確認し、建設中のCALDLES IIIの結晶の置き方と位置分解能の関係を調べた。 4.現在地上で装置の建設を進めている。 5.先行しているELEGANTS VIで2ニュートリノ2重ベータ崩壊の寿命を求めた。今までの測定よりもかなり短い結果が得られた。現在解析上問題ないか等の確認を行っている。 6.本研究で唯一問題となるβ線とα線が連続して放出される現象を除去する方法を確立した。 来年度中頃に地上での測定に入り、計測上の問題点を解消したのち、短期間の計測を行い、地上での限界まで計測した上で、地下実験室へ移設する準備に入る。
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Research Products
(2 results)