2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14204067
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山瀬 利博 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (80016576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾関 智二 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (60214136)
成毛 治朗 東京工業大学, 資源化学研究所, 助教授 (40237623)
石川 英里 東京工業大学, 資源化学研究所, 助手 (90323831)
伊藤 建 東京工業大学, 資源化学研究所, 助手 (50376935)
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Keywords | モリブデンブルー / スピン分極 / 時間分解ESR / ナノリングポリ酸 / 楕円リングポリ酸 / 希土類ポリ酸 |
Research Abstract |
完全なリング構造の{Mo_<154>}およびこれら{Mo_<154>}が積み重なったナノチューブポリ酸{Mo_<154>}_<00>、さらにはD_<8d>対称の完全リング構造の{Mo_<176>}の合成にも成功した、さらには希土類金属イオン(Ln^<3+>)の強い水分子の配位能とリンカーとしての性質を組み合わせてMoブルーリングを楕円リング({Mo_<120>Ln_6}、{Mo_<150>Ln_2}、{Mo_<134>Ln_<10>})へと形状制御できることも明らかにした。またリング内に有機分子(カルボン酸、スルフィン酸、例えば{Mo_<150>(MeφSo_2)_4Ln_2}を配位できることも明らかになりこれらの導入によるリングのhydrophobic性の付与、および更なる有機分子との複合体も合成できることが示唆された。 次いで光自己集合反応メカニズムを明らかにするためナノサイズのリングおよびチューブヘの光自己集合反応の初期過程が時間分解ESRスペクトル測定により求めた。光還元の電子移動は0→MoLMCT三重項状態とドナーとで起こり、ドナーの一電子酸化体ラジカルのマイクロ波発光のスピン分極(ESP)が光励起パルス照射後の1μs内で観測され、自己集合化のメカニズムと光反応初期および後続課程の詳細が考察された。{Mo_<36>}だけでなく単純な[Mo_7O_<24>]^<6->もMoブルーリングのブロック分子として作用すること、さらには{Mo_<142>}に認められるD_<7d>リングの欠損の原因についても考察されMoナノリング生成の自己集合構造化学の全体像が提案された。
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Research Products
(7 results)