Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 祐司 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10241530)
石 芸尉 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90323063)
佐藤 俊一 防衛医科大学校, 防衛医学研究センター, 助教授
岩井 克全 仙台電波工業高等専門学校, 情報通信工学科, 助手 (10361130)
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Research Abstract |
高強度・超短パルスのレーザ光の照射に生体組織のアブレーションは,生体に対して,安全・無痛など,従来に無い効果が期待される.そこで本研究では,誘電体内装金属中空ファイバを用いることにより,近赤外波長帯でのフェムト秒レーザ,及び高出力Nd:YAGレーザ用のフレキシブル伝送システムを構築することを目的とする. 本研究では本年度において,以下の研究を行なった. 1.ポリマー内装中空ファイバの超低損失化の検討 ポリマー内装中空ファイバのポリマー薄膜形成時に,有機溶剤雰囲気中での成膜を行うことにより,ポリマー薄膜の均一化,および表面の超平滑化をはかった.使用する有機溶剤としては,シクロヘキサン,テトラヒドロフラン,アセトンなどを試み,ポリマー材料との最適な組み合わせを調査するとともに,濃度条件などを明らかにした.膜厚の設計においては,赤外レーザ光と可視光を同時に伝送可能なファイバが得られることを前提とし,製作したファイバに対しては,He-NeやNd:YAGレーザ高調波などの短波長光に対しての伝送損失特性の評価を行った. 2.QスイッチNd:YAGレーザ用中空ファイバの評価とパワー耐久性の改善 低損失化した中空ファイバを用いて,尖頭出力がMWからGWクラスのNd:YAGレーザパルス伝送を試みた.波長は基本波1060nmのほかに,2倍波532nmおよび3倍波355mmのレーザ光伝送も行う.また内部コーティングがレーザ光により損傷する原因を調査し,これを抑制するための,成膜条件や,レーザ入射条件等について検討した.
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