2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14205085
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
田邉 新一 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (30188362)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 淳太 早稲田大学, 理工学術院, 助手 (30350482)
岩下 剛 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (90253905)
秋元 孝之 関東学院大学, 工学部, 教授 (30318894)
西原 直枝 早稲田大学, 理工学術院, 日本学術振興会特別研究員(PD)
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Keywords | 知的生産性 / プロダクチビティー / 疲労 / 作業成績 / 温熱環境 / 室内空気質 |
Research Abstract |
室内環境が知的生産性に与える影響を評価するツールを開発することを目的とし、知的生産性を精度よく評価できる手法の確立を行った。室内空気質が異なる環境が知的生産性に与える影響を検討し、環境測定とともに、被験者の心理的、生理的測定を行い、知的生産性の評価ツールの妥当性を検討した。マイナスイオンを付加した空気環境における知的生産性への影響に関しては、昨年度までの作業成績、疲労、メンタルワークロード等の測定に加え、ポジティブな尺度である「活力度」を測定する手法について検討を行った。マイナスイオンの発生方式としては、水破砕式及び電気式を用いた。作業成績、音声解析やフリッカーによる客観的疲労度において条件間に有意な差は認められなかった。自覚症状しらべの総訴え率は、運転なし、水破砕式及び電気式条件において作業後に最も高い値を示した。活力申告では、作業後の活力度が低下し、自覚症状しらべとは対照的な結果が得られた。また、人工気候室内で行う実験室実験のみでなく、オフィスビル等のフィールド実測も行った。近年の環境設備機器制御のオープン化にむけて、インターネット環境を用い、オフィス執務者の環境評価、疲労、活力、生産性に関するデータを収集するツールの開発を行った。申告項目を簡略化しPDAを用いたWeb上での申告システムとした。このツールを用い、オフィス内会議室での取込外気量の違いによる知的生産性評価の実測を行った。実測対象は、毎週月曜日の午前中に無窓の会議室で行われる定例管理職会議の参加者9名とし、会議前後のデータを収集した。環境の不満項目において換気量が少ない条件の方が「むっとする」と申告する率が高いなど、執務者の環境に対する要望や疲労・活力のデータについて解析を行った.追加実験等を行い、新しく導入した活力度や脳内酸素代謝について測定し考察を行った。
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Research Products
(5 results)