2004 Fiscal Year Annual Research Report
耐航性を大幅に向上させる新形式表面効果翼艇の基礎開発
Project/Area Number |
14205145
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
久保 昇三 国立大学法人鳥取大学, 工学部, 教授 (10026106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋元 博路 国立大学法人鳥取大学, 工学部, 助教授 (20283971)
宮田 秀明 国立大学法人東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (70111474)
岩下 英嗣 国立大学法人広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60223393)
土井 康明 国立大学法人広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10134454)
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Keywords | 表面効果翼船 / 耐航性 / 前翼形式 / CFD / 風洞実験 / 曳航水槽実験 / 波上飛行 / 小型自航模型 |
Research Abstract |
4ヶ年計画の第3年度として,昨年度の成果をもとにNACA3409翼のキャンバ線を途中で逆転したS字翼の表面効果の精密風洞試験(鳥取大学)および曳航水槽実験(東京大学)をより広い迎角範囲で行った。結果は,昨年度よりも自航模型実験結果に見合った空力特性が得られた。S字翼が高い揚抗比を示し表面効果翼船の翼型として適していることが再確認された。 CFD関係としては,離着水時に艇下面から発生する水飛沫を解析する手法をさらに発展させ,従来の実験結果をより広範に再現することができた(鳥取大学)。 本研究の基本構想である前翼型表面効果翼船の全機模型を固定平板および波板の上で曳航水槽試験した(広島大学)。結果は,圧力中心の移動が微小であることおよび進行波面での特性も良好であることを示しており,基本構想の正しさを裏付ける結果となっている。この現象を時間領域BEMによってシミュレーションした結果(広島大学)も,現象を正しく再現しており,設計ツールとしての有効性も確かめられた。 最後に,小型模型の2倍サイズの中型自航模型を製作し実験を行い,航跡,対地速度,対気速度,加速度,プロペラ回転数,総出力,舵角および操縦席視界の計測を行った(鳥取大学)。広島大学でも全長1.6mの自航模型を製作・飛行させた(広島大学)。 これらの成果は逐次適当な学会等で発表すべく準備中である。来年度は,これらの成果を基にさらに基礎的研究および試験艇試作のための研究を続行する予定である。
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Research Products
(6 results)