2002 Fiscal Year Annual Research Report
ホスファチジルイノシトール3キナーゼによるアクチン細胞骨格の調節の解析とその応用
Project/Area Number |
14206009
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福井 泰久 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00181248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊原 さよ子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (80292788)
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Keywords | PI3キナーゼ / ホスファチジルイノシトール / PIP_3 / プレクストリン / 細胞極性 / Gタンパク質 / 細胞接着 / 細胞運動 |
Research Abstract |
ホスファチジルイノシトール3,4,5-三リン酸(PIP3)アナログビーズを用いてPIP3結合タンパク質を検索した。その結果、新たにプレクストリン(PLK)2が同定された。このタンパク質は2つのPHドメインにはさまれたDPEドメインをもち、PLK1と構造上酷似している。しかしながら、PLK1はPIP3に結合せず、PLK2のみが結合し、それらの役割の違いが想像された。PLK1が血球系の細胞に限局して発現しているのに比べ、PLK2はユビキタスに発現していることもこれを支持している。また、PIP3との結合にはC末のPHドメインが必要であった。次に、PLK2をGFP融合タンパク質として発現させ、その局在を観察した。MDCK細胞にて検討したところ、細胞接着面と核に存在が観察された。HGFで刺激するとリーディングエッジの方に移行するのが見られ、細胞の運動性や極性との関連が想像された。 また、もうひとつのPIP3結合タンパク質PIP3BPについても検討した。このタンパク質はArfのGuanine nucleotide exchange factor (GAP)と相同性があったが、生化学的にこの活性は検出されていなかった。そこで、Arfと相同性のあるタンパク質をスクリーニングしてArl6に対してGAP活性を示すことを突き止めた。また、PIP3BPが核に存在するのに対してArl6は核と細胞質をシャトルしていることがレプトマイシンBを用いた研究から判明した。PIP3BPはPIP3レベルが上昇すると核外へ移行することがわかっており、PIP3とこれらのタンパク質の関係について現在検討中である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Kobayashi, M., et al.: "Evidence that the ErbB3/PI3-kinase pathway contributes to formation of signet-ring cell carcinomas"Cancer Res.. (in press).
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[Publications] Onishi, M., et al.: "Role of phosphatidylinositol 3-phosphate in formation of forespore membrane in Schizosaccharomyces pombe"Yeast. (in press).
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[Publications] Hamaguchi, N., et al.: "Identification of Ribosomal Protein S3a as a Candidate for a Novel PI3-kinase Target in the Nucleus"Cytotechnology. (in press).
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[Publications] Onishi, M., et al.: "Importance of phosphatidylinositol 3-phosphate in sporulation of Schizosaccharomyces pombe"Biosci.Biotechnol.Biochem.. (in press).
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[Publications] Morishita, M., et al.: "Phosphatidylinositol 3-phosphate 5-kinase is required for the cellular response to nutritional starvation and mating pheromone signals in Shizosaccharomyces pombe"Genes to Cells. 7. 199-215 (2002)
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[Publications] Mori, Y., et al.: "Transient receptor potential 1 regulates capacitative Ca^<2+> entry and Ca^<2+> release from endoplasmic reticulum in B lymphocytes"J.Exp.Med.. 195. 673-681 (2002)
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[Publications] Patterson, R.L., et al.: "Phospholipase C-γ is required for agonist-induced Ca^<2+> entry"Cell. 111. 529-541 (2002)