2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14206015
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山口 五十麿 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00012013)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中嶋 正敏 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (50237278)
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Keywords | ジベレリン / 受容体 / アズキ / Gタンパク質 |
Research Abstract |
アズキ黄化芽生えに含まれるGA1やGA4などの活性型ジベレリンに高い親和性を示すジベレリン結合タンパク質をパヒュージョンクロマトグラフィー、スマートシステムによる精製を行った後、結合活性の認められる画分のSDS-PAGEを行った。これまでの結果と同様に36-40kDaの移動度の位置に活性画分に共通して認められる数本のバンドを確認した。これらのバンドを切り出し、N末端アミノ酸配列分析に供した。一部のバンドからは、あるグループに属するタンパク質に相同性のある部分配列情報が得られた。このタンパク質のグループにはオーキシン結合タンパク質も含まれることから、このタンパク質がジベレリン結合活性を示す可能性があると考え、このタンパク質をコードする遺伝子のクローニングを試みている。一方、ジベレリンの生合成酵素の一つであるGA20-oxidaseの分子質量が36-40kであることから、この酵素がGA1やGA4に特異的な結合活性を持つ可能性を追究した。先ず、シロイヌナズナGA20-oxidaseに相同性を持つアズキ胚軸で発現しているGA20-oxidase遺伝子をクローニングした。この遺伝子を大腸菌で発現させたタンパク質をアズキGBPの結合活性検定に用いる条件でGA4との結合活性を測定したところ、GA4に特異的な結合活性を示した。アズキ黄化芽生えに含まれるジベレリン結合タンパク質がGA20-oxidaseと同一であるかどうか検討を進めている。 酵母3量体Gタンパク質のGαをシロイヌナズナのGαに置換した形質転換酵母を用いて、Gαと相互作用を持つGA結合タンパク質をコードする遺伝子のスクリーニングにおいては、シロイヌナズナGαと酵母Gαとの相互作用が十分でないことが判明したことから、系の改良を行っている。
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