2003 Fiscal Year Annual Research Report
インターフェロン遺伝子発現制御による着床と妊娠の成立
Project/Area Number |
14206032
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
今川 和彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00291956)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 正敏 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (70211547)
田中 智 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (90242164)
酒井 仙吉 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (80114487)
|
Keywords | IFNτ / プロモーター / ケモカイン / ケモカイン・レセプター / シバヤギ / ヒツジ / トロホブラスト細胞 / 接着因子 |
Research Abstract |
(1)平成15年度は、前年度の成果に基づいてIFNτ遺伝子の発現制御領域の解析を行った。メチレーションとIFNτ遺伝子の発現制御に関しては、Mol Reprod Development (In Press)である。 (2)単離子宮内膜細胞やトロホブラスト細胞株を用いながらIFNτ遺伝子の発現とそれに伴う子宮内膜細胞上の変化やトロホブラスト細胞自身の変化については、かなりの知見を得ることが出来た。とくに、ケモカインIP-10の子宮内膜で発現はトロホブラストのIFNτが誘導し、そのIP-10がトロホブラスト上のレセプターに結合する。その刺激で、トロホブラストは細胞接着因子であるインテグリンを発現することによって、胚仔が子宮に接着し始めるというデータをJournal of Biological Chemistry (JBC、投稿論文参照)に発表した。 (3)ケモカインIP-10やMIGの発現は、新たに樹立したProtein Express社との共同研究で行い、生物活性の高いケモカインを生産・精製することができた。一部は、抗体産生に利用され、その抗体によるデータもJBCやBiology of Reproductionにて発表している。 (4)cDNAサブトラクションは本年始める。 (5)シバヤギのES細胞やTS細胞の樹立は進んでいない。今後、その樹立を試みながら、in vitro培養系にさらに磨きをかけ、データを積み重ねたい、
|
Research Products
(7 results)
-
[Publications] Nagaoka, その他: "A chemokine, interferon (IFN)-gamma-inducible protein 10 kDa, is stimulated by IFN-tau and recruits immune cells in the ovine endometrium."Biology of Reproduction. 68. 1413-1421 (2003)
-
[Publications] Qin, その他: "Use of DNA array to screen blastocyst genes potentially involved in the process of murine implantation."Journal of Reproduction and Development. 49. 473-484 (2003)
-
[Publications] Wang, その他: "Prostaglandin F2alpha-induced functional regression of the corpus luteum and apoptosis in rodents."Journal of Pharmacological Sciences. 92. 19-27 (2003)
-
[Publications] Xu, その他: "Coactivator CBP in the regulation of conceptus IFN-tau gene transcription."Molecular Reproduction and Development. 65. 23-29 (2003)
-
[Publications] Nakayama, その他: "Implantation-dependent expression of Trophinin by maternal fallopian tube epithelia during tubal pregnancy."American Journal of Pathology. 163. 2211-2219 (2003)
-
[Publications] Nagaoka, その他: "Regulation of blastocyst migration, apposition, and initial adhesion chemokine, interferon-inducible protein 10 kDa during gestation."Journal of Biological Chemistry. 278. 29048-29056 (2003)
-
[Publications] 今川 和彦: "バイオ高性能機器・新技術利用マニュアル"蛋白質 核酸 酵素. 380 (2004)