2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14207009
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
深山 正久 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70281293)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鹿島 健司 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (70292729)
宇於崎 宏 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (10296246)
鄭 子文 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (90285768)
山内 直子 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (90311638)
柴原 純二 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (60334380)
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Keywords | EBウイルス関連腫瘍 / EBウイルス関連胃癌 / 膿胸関連リンパ腫 / AIDSリンパ腫 / DNAチップ / 遺伝子発現プロファイル / プロモーター / メチル化 |
Research Abstract |
EBウイルス(EBV)関連胃癌: 1)EBV関連胃癌において,E-cadherin, p73のプロモータ領域のメチル化と蛋白発現について検討した.共にプロモータ領域メチル化と蛋白発現異常に高い相関関係が認められた. 2)癌発生早期におけるEBVの役割を明らかにする目的で,早期胃癌と周囲粘膜におけるメチル化異常について検討した.対象はEBV関連,及び陰性早期胃癌各々20例,Methylation specific PCR法を用い,p14、p16、p73、h-MLH1遺伝子につき検討した.早期癌の段階でも,各遺伝子プロモーターメチル化は進行癌と同等の頻度で見られ、EBV関連胃癌でp14、p16、p73遺伝子プロモーターメチル化が,有意に高頻度であった.一方、周囲粘膜のメチル化はEBV関連,陰性胃癌で差がなく,低頻度であった.EBV関連胃癌におけるメチル化異常は発癌早期から見られる変化であり,本腫瘍の発生に強く関わっていると考えられた. 3)上皮細胞に対するEBV感染の影響を検討するため,胃癌細胞株MKN74,NUGC3,AGSに「neomycin耐性遺伝子組み込みEBV」を感染させ,細胞形態,増殖能,アポトーシス,浸潤能につき検討中. 4)EBVの構造遺伝子であるEBNA1を胃壁細胞に特異的なH-ATPase pumpプロモーターにて強制発現させる発現コンストラクトを作製した.現在、マイクロインジェクション準備中. 胸関連リンパ腫(PAL): 1)polyoma virus属(BKV, JCV, SV40)の関与について検討した.PCR法を用いてPAL 7症例について検討したがこれらのウイルス断片は検出されなかった. 2)免疫グロブリン遺伝子可変領域の塩基配列を同定,検討することにより,PALがoligoclonalな段階から次第に選択されてmonoclonalな段階にいたる腫瘍であることを実証した. 3)PAL4例,AIDS関連リンパ腫6例についてDNA microarrayを用いた発現プロファイリング解析を行った.PALは独自の一群であり,IL-17を介した遺伝子群の上昇がみられた.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Chong J-M, et al.: "Global and non-random CpG-island methylation in gastric carcinoma associated with Epstein-Barr virus."Cancer Science. 94. 76-93 (2003)
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[Publications] Sudo M, et al.: "Promoter hypermethylation of E-cadherin and its abnormal expression in Epstein-Barr virus-associated gastric carcinoma."International Journal of Cancer. 109. 194-199 (2004)
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[Publications] Kashima T, et al.: "Overexpression of cadherins suppresses pulmonary metastasis of osteosarcoma in vivo."International Journal of Cancer. 147. 147-154 (2003)