2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14207044
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Research Institution | The UNIVERSITY OF TOKYO |
Principal Investigator |
飯利 太朗 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (90313022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 敏郎 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (10114125)
大西 洋英 自治医科大学, 医学部附属病院, 講師 (00313023)
槙田 紀子 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (60353455)
本倉 徹 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00192823)
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Keywords | G蛋白質 / レセプター / 分子機構 / G蛋白質病 / 遺伝子治療 / 脱感作 / 心肥大 / インバースアゴニスト |
Research Abstract |
1)G蛋白質シグナルの解析・制御ツールのデザインと解析: G蛋白質活性化モデルに基づき、レセプター、βγを標的としこれを抑制するGα変異体を作製してきた。これまでの解析を応用して、各Gαの変異体のデザインを改良、作製した。 (1)新しいG蛋白質病で発見された、自体シグナルに対し抑制的に作用する(αs-AVDT)の解析で得られた知見を加え、デザインを改良、各Gαで相同な変異体を作成した。 (2)各G蛋白質変異体を遺伝子導入し、各G蛋白質の下流シグナルの解析を行った。 2)病態に関連するG蛋白質シグナルの解析と制御: 遺伝子導入による制御・治療を展望して、G蛋白質変異体を、心肥大・高血圧などのモデル系の細胞/動物へ、アデノウイルスを用いて遺伝子導入し、効果を検討した。 (1)レセプターシグナルと抑制:作製した変異体を用いた抑制を行った。 (2)レセプターシグナルの脱感作抑制:レセプターキナーゼによる脱感作を抑制する遺伝子導入を行い、特にβγの抑制による効果を明らかにした。 以上より、モデル細胞と、心肥大・心不全モデルマウスヘの遺伝子導入への応用を行った。 3)自立的レセプターシグナルとその抑制: (1)メカニカルストレスにより、AT1レセプターがアンジオテンシンII非依存性に自立的に活性化されることを明らかにした。(2)ある種のAT1レセプターブロッカーがインバースアゴニストとして作用することによって、この自律的活性化を抑制することを明らかにした。新しいレセプターの活性化機構と制御機構として普遍性を有すると考えられる。
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Research Products
(5 results)