2003 Fiscal Year Annual Research Report
顎顔面骨格の再生医療に向けた軟骨分化決定因子に関する研究
Project/Area Number |
14207092
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山本 照子 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00127250)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山城 隆 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (70294428)
宮本 学 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40252978)
滝川 正春 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20112063)
黒田 晋吾 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40332796)
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Keywords | レーザーマイクロダイセクション / 新生児マウス下顎頭軟骨 / 未固定非脱灰切片 / collagen type I / collagen type II |
Research Abstract |
本研究は、顎顔面骨格の形成に重要な役割を担っている軟骨細胞の分化に関与する新規遺伝子の,同定およびその遺伝子の発現様式,機能解析を目的としている。本年度は、レーザーマイクロダイセクション法により、新生児マウス下顎頭軟骨を構成する線維層と軟骨細胞層の単離法の確立およびそれぞれの層からRNAの抽出を試みた。さらに抽出されたRNAを用いてCollagen type I,IIの遺伝子発現をRT-PCR法により検討した。クライオスタットにて未固定非脱灰切片を作成する手法を確立したのち、トルイジンブルー染色を行い線維層と軟骨細胞層の分別を行った。レーザーマイクロダイセクションにより得られた線維層および軟骨細胞層から全RNAの回収後、リバーストランスクリプション反応を行った。RNA抽出の成否を検討するために、ハウスキーピング遺伝子であるG3PDHの遺伝子発現を検索した結果、両者の細胞層からRNAが確実に抽出されていることが確認できた。さらにCollagen type I,IIのプライマーを用いてPCR反応を行った結果、軟骨細胞層から得られたRNAではCollagen type IIの遺伝子のみが検出された。一方、線維層から得られたRNAでは、両者の遺伝子発現が確認された。今回の実験により両細胞層の分別およびRNAの単離法が確立されたことから、新規遺伝子の同定に用いられるdifferential display法を行うことが可能となった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Hiroshi Kamioka: "Terminal differentiation of osteoblasts to osteocytes is accompanied by dramatic changes in the distribution of actin-binding proteins"Journal of bone and mineral research. 19. 471-478 (2004)
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[Publications] Tomohiro Fukunaga: "Connective tissue growth factor mRNA expression pattern in cartilages is associated with their type I collagen expression"Bone. 33. 911-918 (2003)
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[Publications] T.Nishida: "CTGF/Hcs24,hypertrophic chondrocyte-specific gene product, interacts with perlecan in regulating the proliferation and differentiation of chondrocytes"J cell physiol.. 196. 265-275 (2003)
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[Publications] NH.Moritani: "Interaction of AP-l and the ctgf gene : a possible driver of chondrocyte hypertrophy in growth cartilage"Journal of bone and mineral metabolism. 21. 205-210 (2003)