2004 Fiscal Year Annual Research Report
日本留学試験が日本語教育に及ぼす影響に関する調査・研究--国内外の大学入学前日本語予備教育と大学日本語教育の連携のもとに
Project/Area Number |
14208022
|
Research Institution | YOKOHAMA NATIONAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
門倉 正美 国立大学法人横浜国立大学, 留学生センター, 教授 (80127753)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 瑞枝 武蔵野大学, 文学部, 教授 (20205868)
二通 信子 東京大学, 留学生センター, 教授 (20254691)
三宅 和子 東洋大学, 文学部, 助教授 (60259083)
山本 富美子 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (50283049)
堀井 恵子 武蔵野大学, 文学部, 助教授 (70279769)
|
Keywords | 日本留学試験 / アカデミック・ジャパニーズ / 日本語表現教育 / 大学日本語教育 / 日本語予備教育 / 国語教育との連携 |
Research Abstract |
今年度は5回のテーマ研究会(アカデミック・ジャパニーズ・グループ)を企画・運営し、特に日本語教育の隣接領域である国語教育・ESL教育・言語表現教育との意見交流を積極的に行った。科研メンバーの全体研究会は2回行い、3月には本年度の研究成果を議論する合宿研修を行った。 また、本科研テーマを主題として、科研メンバーを中心とするパネルやワークショップを、全国学会、国際大会で3回行った。すなわち、日本語教育学会春期大会におけるパネルセッション「アカデミック・ライティング教育の課題」、日本語教育国際大会におけるワークショップ「アカデミック・ジャパニーズ」、日本語教育学会秋期大会におけるパネルセッション「大学での「日本語」教育の意味と可能性」がそれであり、本科研テーマに関する議論を掘り下げることができた。 日本留学試験「日本語」の試験問題分析という点では、本科研メンバーを中心として、佐々木瑞枝監修による『日本留学試験実戦問題集 読解』『同 聴読解』(いずれもジャパンタイムズ刊)を2004年5月に刊行するとともに、上記の科研成果報告書所収の論文で考察している。 海外の研究者との協働という点では、門倉が7月に韓国日本学会連合会で、11月にオーストラリアのモナシュ大学で「日本留学試験とアカデミック・ジャパニーズ」に関する講演を行い、当地の日本語教育研究者と議論を交わした。また、上記国際大会ワークショップにおける曹大峰氏(中国)、鄭起永氏(韓国)と門倉・堀井による共同コーディネーションと、モナシュ大学のヘレン・マリオット氏による3月のテーマ研究会での講演を通じて、海外研究者との実効的な共同研究が進展している。 2005年3月に刊行した本科研の成果報告書と2003年10月刊の中間報告書をあわせると、「日本留学試験とアカデミック・ジャパニーズ」をめぐる問題群に関する論考の大半を一覧できる、と言えよう。
|
Research Products
(7 results)