2004 Fiscal Year Annual Research Report
映像コンテンツ制作におけるマルチモーダル感情表出モデルの構築に関する研究
Project/Area Number |
14208031
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
白井 克彦 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (10063702)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 哲則 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (30162001)
米山 正秀 東洋大学, 工学部, 教授 (60277358)
山崎 芳男 早稲田大学, 大学院・国際情報通信研究科, 教授 (10257199)
大平 茂輝 名古屋大学, 情報メディア教育センター, 助手 (60339695)
村上 真 東洋大学, 工学部, 専任講師 (80329119)
|
Keywords | 感情表出モデル / 映像制作 / ディジタルアクタ / 動作制御 / 韻律情報 |
Research Abstract |
動作制御モデルの研究では,昨年度までの成果を元に,歩行動作における関節動作を階層的に表現することで,連動性の高い部位をまとめて動作可能なモデルを構築した.また,物理的な動作を表す特徴量成分を実測動作データから抽出し,これらの強さを制御することで多様な歩行動作を生成・制御可能なモデルを構築した.モデル評価実験及びモデルを実装したシステム評価実験から,物理的な特徴を保持する歩行動作は生成可能であることが確認された. 次に,上記のシステムにより多様な感情語(概念)と結びついた歩行動作データを収集し,歩行動作空間における概念間の関連性を感情表出モデルとして構築した.具体的には,各感情動作間の距離関係に着目し,クラスター分析により各動作をいくつかのクラスターに分類した.各クラスターに属す感情動作から概念間の関係を明らかにした. 感情表出モデルにより,感情語による動作指示から歩行動作を制御可能なシステムを実装した.また本システムは,未知語による動作指示の出現も考慮し,感情を新たに学習することも可能となっている.評価実験の結果,目的の感情動作が生成可能であることが確認された. ディジタルコンテンツの音声に感情を付与するには,台本に書かれたテキスト情報のみから感情の推定を行う必要がある.本研究では,文章の大きな感情の流れを推定する大局的感情推定と文単位で感情を推定する局所的感情推定を行った.大局的感情推定では,text-tilingalgorithmを用い文章を大きな意味のまとまりに分割し,感情表現語辞書に基づき感情推定を行った.局所的感情推定では,文章を構文解析及び形態素解析し,文型ごとに感情表現辞書を用いて感情推定を行った.
|
Research Products
(9 results)