2003 Fiscal Year Annual Research Report
身障者向け眼球注視インタフェースの構築と低コスト簡易システムの実現
Project/Area Number |
14208040
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
伊藤 謙治 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (80159871)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 洋貴 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助手 (00322090)
|
Keywords | 眼球注視インタフェース / 身障者支援インタフェース / ユーザビリティ評価 |
Research Abstract |
本年度は,前年度に構築した眼球注視インタフェース設計の方法論を適用し,実際に眼球注視インタフェースのプロトタイプを構築するとともに,これをユーザビリティの観点から評価した.具体的には,以下のような成果を得た. (1)効果的な眼球注視インタフェース実現のための人間の視覚特性・眼球運動特性の解明とその適用への検討 前年度に構築したタイピング・インタフェースを,眼球注視によるタイピングと組み合わせた眼球注視インタフェースの設計を行うため,人間の眼球運動特性・視覚特性を解明するための実験を行った.これらの研究成果について,人間工学国際会議(15th Triennial Congress of the International Ergonomics Association)において成果を発表した. (2)ALS患者向け眼球注視インタフェースのプロトタイプ構築 上記(1)の実験により明らかとなった人間の眼球運動特性・視覚特性をインタフェース設計に利用できる形式にまとめた.このような人間の眼球運動特性・視覚特性をもとに,ALS患者向けの眼球注視インタフェースのプロトタイプを,研究狭量者とともに構築した. (3)眼球注視インタフェースを利用したアプリケーション・ソフトへの適用とそのユーザビリティ評価 上記(2)で構築した眼球注視インタフェースを利用したアプリケーション・ソフトを開発し,それを利用したタスクを遂行する実験により,構築したインタフェースのプロトタイプのユーザビリティを評価するとともに,改善項目などを検討した.
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] Hirotaka Aoki, Kenji Itoh, Norimasa Sumitomo, John Paulin Hansen: "Usability of gaze interaction compared to mouse and head-tracking in typing Japanese texts on a restricted on-screen keyboard for disabled people"Proceedings of the 15th Triennial Congress of the International Ergonomics Association. 1. 267-270 (2003)
-
[Publications] John Paulin Hansen, Anders Sewerin Johansen, Kristian Toning, Kenji Itoh, Hirotaka Aoki: "When Midas' Touch really hurts : The usability of gaze typing compared with input by head and hand"Proceedings of ETRA '04, Eye Tracking and Research Applications Symposium. (to appear). (2004)
-
[Publications] 青木洋貴, 伊藤謙治: "注視インタフェースの学習容易性評価"日本人間工学会第45回大会講演集. (to appear). (2004)