Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 多寿子 岡山大学, 教育学部, 助教授 (10212367)
太田 信夫 筑波大学, 心理学系, 教授 (80032168)
吉田 哲也 常葉学園大学, 教育学部, 講師 (70323235)
島内 行夫 ベネッセ内福武学術文化振興財団, 研究員
山田 剛史 岡山大学, 教育学部, 専任講師 (10334252)
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Research Abstract |
本年度の目的は,長期学習実験を実施するためめシステムの開発と試験的利用,および個人の時系列データに関する解析法の開発にあった.後者については現在検討を進めているところであるが,システム開発はインターネットや携帯通信を経由した学習・データ収集アプリケーションと,OCR装置を利用した紙ベースの教材システムの2種類の開発を進めた.前者は複数の新たな学習方法をシステムに組み入れるため,予想以上に開発に時間を要し,利用できるのが本年度末にずれ込むことになった.後者は,OCRのソフトウェアの機能の制約などの洗い出しを行い,自動化までの道筋はつけることができたが,データの収集以降は,前者と同様のシステムを利用できるように設計を行ったため,活用は同じく次年度にずれ込むことになった. システムの開発は遅れたが,高校生対象に実験で利用予定の英単語を用いた長期記憶実験を実施し,学習効果の長期持続性の存在を高校生対象に検証することができた.その実験などで,高校での携帯電話やWebを用いた学習実験の協力が難しいことが明確になってきたため,携帯電話やWebを用いた最終的な学習実験は,大学生を対象とする計画に変更することにし,そこで用いるコンテンツの選択や脇力者の依頼を行った.また,高校生対象に行った昨年度の研究結果より,動機付けを高めるためには,「やればできるようになる」ことを,小学生など早い時期から実践することの有効性が指摘されていたため,ドリル教材の最終実験の対象は小学生の漢字学習とすることに決定した.今年度後半より小学校の教員の協力を得て,来年度5月より動機付け向上を目指す学習実験を実施する予定で準備を進めてきている.以上より,携帯電話とWebを利用した最終の学習実験は大学生を対象とし6月より開始するよう,またドリル教材は小学生の漢字学習を対象に5月より開始するよう準備をすすめてきた. (796文字)
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