2005 Fiscal Year Annual Research Report
「経験の変数化」を念頭においた実験計画法に基づく客観的絶対評価の実現
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14209010
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Research Institution | OKAYAMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
寺澤 孝文 岡山大学, 教育学部, 助教授 (90272145)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 多寿子 岡山大学, 教育学部, 助教授 (10212367)
太田 信夫 東京福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (80032168)
吉田 哲也 常葉学園大学, 教育学部, 講師 (70323235)
山田 剛史 岡山大学, 教育学部, 講師 (10334252)
原 奈津子 就実大学, 人文科学部, 助教授 (80322585)
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Keywords | 絶対評価 / 教育工学 / 潜在記憶 / 長期記憶 / 長期学習実験 / CAI / ユビキタス / e-learning |
Research Abstract |
本年度、WEB端末および、サーバシステムはそれぞれほぼ完成したが、両者をつなぐ部分のうち、学習者の解析結果をフィードバックするモジュールの開発は自動化が完成しなかったため、以下の実験結果のフィードバックは、冊子により実施することになった。ただし、WEBを利用して、膨大な数の被験者に対して、学習サービスを提供できる環境は整ったといえる。 第2の目的は、上記システムのうちサーバ側のシステムを利用し実験を行い、学習の効果を検討することにあった。小学校のドリル学習をターゲットにして、「やれば成績が上がる」ことを子どもにフィードバックし、学習意欲を向上させることを目的とした実験を、紙ベースの漢字の読みドリル学習を対象にしてOCRシステムを用いて実施した。その結果、一般的な小学校で、紙の教材を用いた場合でも自覚できない(マイクロステップ)学習の到達度の検出が可能であり、それをフィードバックできることが確認された。 当初大学生を対象に計画していたWEB学習実験では、大学生が利用している携帯電話の機種を調査したところ、全ての機種にシステムを対応させることが予算的に難しいことが明らかになった。そこで大学生に代え、小学校の児童に、PDA(小型携帯端末)を貸与し、いっせいにブラウザでドリル学習をしてもらう環境を構築し、自覚できない学習段階が検出できることを確認する実験を実施した。ネットワーク環境で様々な障害を解決する必要があったが、平均データの結果を見る限り、明確に学習の効果が検出された。 なお、当初目的とはしていなかったが、今年度、ドリル学習を実施する中でアンケート調査も同様にWEBを利用して実施し、データ解析ができるようシステムの拡張を行った。それにより、ドリル学習と同様、一般的な質問紙調査と全く同じ調査を、非常に効率的に実施し、即座にデータを解析することが可能になることを確認した。
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Research Products
(7 results)