2003 Fiscal Year Annual Research Report
GISを用いた古代都城の用排水系統に関する総合的研究
Project/Area Number |
14209024
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Research Institution | National Research Institute Cultural Properties, Nara |
Principal Investigator |
田辺 征夫 独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター, センター長 (50000493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 晋 独立行政法人文化財研究所, 奈良文化財研究所・埋蔵文化財センター, 主任研究官 (40220082)
井上 和人 独立行政法人文化財研究所, 奈良文化財研究所・平城宮跡発掘調査部, 室長 (60110087)
小林 謙一 独立行政法人文化財研究所, 奈良文化財研究所・埋蔵文化財センター, 室長 (70110088)
金田 明大 独立行政法人文化財研究所, 奈良文化財研究所・平城宮跡発掘調査部, 研究員 (20290934)
小澤 毅 独立行政法人文化財研究所, 奈良文化財研究所・飛鳥藤原宮発掘調査部, 主任研究官 (00214130)
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Keywords | 芯線化 / デジタル標高モデル / GIS / IDRISI / 平城京 |
Research Abstract |
今年度は、平城京地形データの入力と、条坊側構データの整理を中心に基礎的なデータの作成をおこなった。 平城京地形データの入力は奈良文化財研究所の平城京1/1000地形図から芯線化する方法を継続しておこなっており、データのデジタル化の作業は進捗している。問題点としては能率的な作業が十分には達成できておらず、次年度を目処に新しい手段を含め検討をおこなう必要が指摘できる。ペンコンピュータや手書きタブレットの導入など、能率化についてのいくつかの方法について検討をおこないつつある。これらの作業の検討により紙ベースのデータのデジタル化に際しての方法論について経験と知識を蓄積することができた。また、これに先立つ環境整備として一部のソフトウェアを更新した。 測地成果2000への移行の問題については、平城宮の基準点が改測されたことをうけて、改測値に基づいて平行移動による変更をおこなうこととした。 条坊側溝データについては、数値についてはほぼチェックが終了している。続いて、公開に際してのデータ形式の検討をおこなった。ファイル形式については汎用性の問題からCSV形式を採用する。項目などのデータ構造についての検討をおこない、いくつかのフォーマットを考えたが、GISソフトウェアへのデータのインポートと汎用性の問題から、更に検討が必要である。 また、IDRISIおよびArcGISといったGISアプリケーションへの実装を試みたが、解析までには至らなかった。 また、都城の用排水の実態を検討するため、中国、韓国を中心に各都城の研究成果について収集を開始した。
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