2002 Fiscal Year Annual Research Report
船を使った海域研究の拠点づくりとウォーレシア海域の生物資源利用・管理の動態
Project/Area Number |
14251008
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
遅澤 克也 愛媛大学, 農学部, 助教授 (30233539)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立本 成文 中部大学, 国際関係学部, 教授 (50027588)
及川 洋征 東京農工大学, 大学院・農学研究科, 助手 (70323756)
赤嶺 淳 名古屋市立大学, 人文社会学部, 助教授 (90336701)
柳沢 康信 愛媛大学, 農学部, 教授 (90116989)
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Keywords | 海域研究 / 生物資源利用 / 生物資源管理 / 研究拠点づくり / ウォーレシア / 動植物相 / 自然生態 / 民族科学 |
Research Abstract |
本研究の目的は「船を使った海域研究の拠点づくり」を準備し、ウォーレシア海域における生物資源の利用・管理かかわる本格的な海域調査を行なうことにある。初年度の当たる平成14年度はハサヌディン大学の沿岸部地域研究グループが設立準備しつつあった海域教育研究所(Lembaga Perahu)の立ち上げを支援し、同研究所が計画していた調査用木造帆船建設の支援が集中して行なわれた。 海域教育研究所(Lembaga Perahu :所長Dr. Dadan)は、ダダン博士(海洋物理学)、アグネス博士(水文学)、バハルディン(船舶工学)、モッカ講師(海洋生物)のハサヌディン大学の教官群によって組織され、7月7日に正式に登記所に登録された。以降、船の建設、ウォーレシア海域研究の内外の支援体制、調査航海の航路開発等が計6回の打ち合わせ会議で検討された。これらの会議には研究代表者の遅沢、研究分担者の立本ならびに日本総領事館の佐久間徹も海域教育研究所の相談役会のメンバーとして参加し、議論に参加している。 調査用の木造帆船は南スラウェシ州ブルクンバ県タナベルで建設され、船内の研究空間を実現しつつこの3月には完成している.来年度5月5日には内外の関係者を集め、この船の進水式が開催される運びとなっている。なお、当初予定されていた南スラウェシ州ボネラテ諸島への調査航海は予算が削減されたことなどから、今年度は取りやめて、来年度以降に回し、東南スラウェシ州の離島群への調査と組み合わせて実施することが検討されている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Akamine Jun: "Trepang exploitation in the Philippines"SPC. beche-de-mer information bulletin. 17. 17-21 (2002)
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[Publications] 赤嶺淳: "東南アジア島峡部におけるヤシ酒文化序論"吉田集而編『酒をめぐる地域間比較研究』地域研究企画交流センター. 65-82 (2003)
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[Publications] Akamine Jun (赤嶺淳): "Observations on depleting resourcemanagement"『人間文化研究』名古屋市立大学大学院人間文化研究科. 創刊号. 121-131 (2003)
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[Publications] 及川洋征: "南カリマンタン,リアムキワ川中流域における開拓移住の流れ"熱帯農業. 第46巻 別号1. 95-96 (2002)