2004 Fiscal Year Annual Research Report
熱帯アジア(東南アジア・インド)における歴史水利都市の調査・研究
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14251014
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
石澤 良昭 上智大学, 外国語学部, 教授 (10124851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青柳 洋治 上智大学, 外国語学部, 教授 (60146800)
村井 吉敬 上智大学, 外国語学部, 教授 (40129797)
片桐 正大 日本大学, 理工学部, 教授 (08041030)
中尾 芳治 帝塚山学院大学, 文学部, 教授 (70227734)
CYRIL Veliath 上智大学, 外国語学部, 教授 (10216202)
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Keywords | ナーガ上の仏座像 / マトゥラ博物館 / アーグラ城 / タージマハル廟 / イスラム建築 / インド的宇宙観 / ウッタル・プラデシュ州 / クシュリナ神 |
Research Abstract |
北インド・ウッタル・プラデシュ州アーグラ地方調査研究 旅行経路:成田-デリー-アーグラ-成田 <現地調査と研究活動> 1)インド人材発展省(Ministry of Human Resources)とインド文化庁の表敬訪問および打ち合わせ会議、インド考古総局、INTACH(インド芸術文化遺産民族信託基金)およびASI(インド考古総局)と共同調査・研究打ち合わせ会議(ニュー・デリー市)。 2)アーグラ地方調査:(1)アーグラ地方の調査、(2)ウッタル・プラデシュ州文化遺産の主要インベントリー作成、(3)地域形成史とアーグラ城址遺跡の位置づけ、(4)アーグラ城址遺跡境内調査および近隣遺跡の発掘に参加、(5)図面資料による遺跡の構造・手法・様式・劣化状況の調査、(6)アーグラ都城内の寺院配置とインド的宇宙観、村人の考え方検討、(7)遺跡整備事業と学術的、経済的波及効果。 3)基本資料:I.P.Gupta : Urban Climpses of Mughal India. Delhi,1986,およびP.Pal(ed):Romance of the Taj Mahal, London 1989;Voge, J.Ph : La Sculture de Mathura, ARS ASIATICA, Paris,1930 pp1-131,PL.I-LVに基づき、(1)Domestic Water Supplyの検証、(2)近隣のAgricultural Supplyの現場痕跡調査、(3)The Architecture of Mugolの技術方法の検証、(4)Cities of Agra the outlet、(5)Map showing Mathura。4)建築・考古班はタージマハール墳墓近隣地域の発掘現場訪問・情報収集および水利構造物調査、マトゥラではナーガ図像のインド的特徴調査および広域都城と近隣の調査、社会経済班はアーグラ都城と内陸交易物産と村落経済調査、歴史・考古班はマトゥラ地方のナーガ(蛇神)と梵語仏教・ヒンドゥー教の関係調査・研究および碑文史料による考察および発掘報告の検討を行なう。 4)調査・研究報告(1)建築考古班:アマル・シング城門をはじめ都城内の配置と宇宙観、1565-1573往時の建築技術と赤砂岩の積み上げ構造の比較研究(アンコール・ワット築城技術)、考古班はASIの発掘報告Bulletin(1903年)再考察およびバーザール街跡の目視調査、(2)社会経済班:ヤムナー川河川交易古文書(貝葉)によるASIの報告Bulletin研究、都城と物産販売所定区域、現在の農村と人口、農産物の流通など目視による検証、(3)歴史・考古班:ヒンドゥー教主ヴィシヌの化身クシュリナ神の生誕地マトゥラ地方での図像学調査:ナーガ(蛇神)上の仏陀座像の図像ルーツを探る件およびVogel調査(1930)の再確認のためMathura州立博物館所蔵仏像調査研究
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Research Products
(7 results)