2004 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア価値観国際比較調査---「信頼感」の統計科学的解析---
Project/Area Number |
14252013
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Research Institution | The Institute of Statistical Mathematics |
Principal Investigator |
吉野 諒三 統計数理研究所, 領域統計研究系, 助教授 (60220711)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 文 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 教授 (00180977)
山岡 和枝 国立保健医療科学院, 技術評価部, 室長 (50091038)
佐々木 正道 兵庫教育大学, 教育学部, 教授 (30142326)
鄭 躍軍 総合地球環境学研究所, 研究部, 助教授 (80280527)
星野 崇宏 統計数理研究所, 領域統計研究系, 助手 (20390586)
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Keywords | シンガポール調査 / 国際比較調査 / 無作為標本抽出 / 国民性 / データの科学 / 信頼感 / 尺度構成 / バック・トランスレーション |
Research Abstract |
本研究の重点は、以下のa)、b)、c)である。 a)文化の伝播変容のために東アジア諸国の人々の意識構造について統計科学的「標本抽出法」に則った面接調査を遂行する。 b)特に、21世紀における国際交流の中で、東アジア諸国民の「信頼感」のあり方について焦点を当て世界の政治・経済の平和的発展の一助となる基礎情報を与える分析を推進させる。 c)収集した「東アジア諸国民の意識調査」の情報を中心に、既存の国際比較調査データ等とともにデータ・ベースを作成し、一般公開する。 特に本年度は、東アジア価値観調査のために、特に、以下の1)〜3)を遂行した。 1)これまでの国内外6地域用の調査票をもとに、シンガポール調査票の暫定版を、現地研究者の協力により翻訳・再翻訳(バックトランスレーション)を経て作成。 2)シンガポールの調査予定地域を視察し、調査環境を確認。現地調査研究者と標本抽出の実践的検討を行い、同時に調査票の検討。 3)10月上旬頃に調査票の最終版確定し、引き続き12月〜翌年1月頃、調査実施。 調査法:国勢調査データに基づき、地点抽出し、各地点ではhousetypeの分布から世帯を抽出し、各世帯からは誕生日法で標本となる回答者を抽出。 調査項目:各地域の人々の一般的意識構造、特に対人関係、集団内や集団間、社会制度やリーダーに関する「信頼感」を主とした項目。(すでに実施の日本調査票と基本的に同一だが、一部表現を当該地域の事情に合わせ、修正。) 12月〜翌3月 データ・クリーニング、単純集計表作成、一次的データ分析、調査結果の解釈について検討し、シンガポールの第一次報告書をまとめた。
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Research Products
(21 results)