2005 Fiscal Year Annual Research Report
日本列島関連ユーラシア大陸フロラの絶滅危惧植物種の保全と分子細胞遺伝学的特性研究
Project/Area Number |
14255014
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
近藤 勝彦 広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00110817)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日詰 雅博 愛媛大学, 教育学部, 教授 (30116967)
小倉 久和 岡山大学, 教育学部, 教授 (00123232)
木庭 卓人 千葉大学, 園芸学部, 教授 (40170302)
船本 常男 昭和薬科大学, 基礎薬学教育センター, 教授 (90199414)
國府方 吾郎 国立科学博物館, 筑波実験植物園, 主任研究員 (40300686)
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Keywords | 広義キク属 / 日本列島フロラ関連植物 / ユーラシア大陸東部フロラ / 分子細胞遺伝学 / 特性評価 / 絶滅危惧植物種 / 保全 / 植物多様性 |
Research Abstract |
本年度においても、広義キク属植物を本研究の最重要研究植物と位置づけ、続いてキンポウゲ、ユキノシタ、バラ、ラン、ユリ、イネ、アヤメ、ケシの各科植物を対象に研究を行なった。ロシア連邦ブリヤート自治共和国での野外調査、研究は、日本側近藤ほか4名、ロシア側分担者2名に加え、ブリヤート国立大学から3名、中央シベリア植物園から1名が参加して、平成17年8月3日〜8月7日まで、バイカル湖南東部で調査、採集をした。対象植物として50種以上をあげ、採集して持ち帰り、栽培系、培養系にしている。一方、中華人民共和国内蒙古自治区では、日本側近藤と船本、中国側分担者張大明と内蒙古大学から曹瑞が参加し、平成17年9月7日〜11日まで、大青山を中心に、広義キク属Chrysanthemum chanetii複合体、ユキノシタ科ウメバチソウ属、キンポウゲ科ボタン属などの調査、採集を行い、成果をあげた。また、日本での調査として、分担者ソコロフ、レミゾバが船本、近藤とともに、平成17年4月30日〜5月12日まで、ユリ科を調査、タタレンコが近藤とともに、平成17年7月1日〜3日まで北アルプス方面、7月6日〜8日八甲田山にラン科植物を調査、張大明は近藤、ビットノとともに沖縄県(本島、石垣島)を平成17年11月30日〜12月4日まで、ユリ科を調査して、成果をあげた。また、スミルノフは平成18年1月24日〜2月5日まで野外調査、ならびに国立科学博物館と京都大学で標本調査した。採集した材料は各自研究室に持ち帰り、系統保存しながら分子系統学的、細胞遺伝学的など研究に使ってきた。大量採集種を抱える広義キク属では、全体をまとめるのに今しばらく時間が必要である。この研究を通し、広義キク属のみならず扱ってきた日本フロラ関連研究対象科はすべて、中華人民共和国で種分化が集中し、多様性が最も高まっていることが解かってきた。
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