2004 Fiscal Year Annual Research Report
熱帯アジア産昆虫類のインベントリー作成と国際ネットワークの構築
Project/Area Number |
14255016
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
矢田 脩 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (80038489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湯川 淳一 九州大学, 農学研究院, 名誉教授 (80041622)
友国 雅章 国立科学博物館, 動物研究室, 室長(研究職) (90110105)
山根 正気 鹿児島大学, 理学部, 教授 (30145453)
上田 恭一郎 北九州市立自然史歴史博物館, 主幹学芸員 (40359469)
加藤 真 京都大学, 大学院・人間環境研究科, 教授 (80204494)
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Keywords | 生物多様性 / 熱帯アジア / 昆虫インベントリー / モニタリング / レファレンスコレクション / 多国籍 / 国際ネットワーク / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
1.15年度に引き続き、熱帯アジア各国のカウンターパートの研究機関を訪れ、インベントリー調査、コレクションの構築、モニタリングの試行、院生向けの自然史学に関する教育実習などを行った。 2.具体的には、矢田、上田、広渡らは中国広州および海南島で海外共同研究者である王敏博士とともに鱗翅類及び双翅類に関する野外調査を行った。多数の鱗翅類の未記載種と海南島未記録種を得て、暫定的なチェックリストを作成した。湯川らは、タイのチェンマイ農業大学および国立生物防除研究センター(NBCRC)のW.Suasaard博士らの協力を得て、チェンマイにおいて野外調査を行い、タイのタマバエ相解明を進めた。山根はインドネシア、ボゴール動物博物館のR.Ubaidillah博士とともにアリ類のコレクションの整理を行い、またボゴール周辺で分布調査を行った。また、小島、野村らは、7月に半島マレーシアのKebangsaan大学のGhani博士の協力を得て、林冠部のフォギングによって甲虫目について多数の材料を得た。中西は、タビン野生生物保護区のチョウ類317種についてインベントリーを作成した。 3.以上の熱帯アジア地域のインベントリー調査に基づいて、ハナバチ類を中心とする分類データベースを完成させた。 4.これまで3年間の成果をもとに2004年12月11,12日には九州大学において、分担者を中心に国際シンポジウムを開催した。マレーシア、インドネシア、中国、ベトナムの共同研究者5名と大英自然史博物館のR.I.Vane-Wright及びC.R.Smithを招待した。このシンポジウムは日本昆虫学会、日本鱗翅学会それぞれの九州支部との共催となったため、国内の海外若手研究者を含む計100名近い参加者を得て活発な討議が行われ、昆虫インベントリーのアジアにおけるネットワーク構築の基礎を作ることが出来た。
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Research Products
(18 results)
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[Book] Biology and Ecology of Gall-inducing Cecidomyiidae(Diptera), Biology, Ecology, and Evolution of Gall-inducing Arthropods(Raman, A.et al.,(Eds.))2005
Author(s)
Yukawa, J. et al.
Total Pages
823
Publisher
Science Publishers, Inc.Enfield, New Hampshire, USA and Plymouth, UK
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