2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14310001
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
新田 孝彦 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00113598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂井 昭宏 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (20092059)
石原 孝二 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (30291991)
千葉 恵 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (30227326)
中川 大 北海道大学, 教育学部・札幌校, 助教授 (40237227)
中澤 務 関西大学, 文学部, 助教授 (10241283)
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Keywords | 行為 / 認知 / 言語 / 現象学 / 自由意志 / 責任 |
Research Abstract |
行為の「合理性」の分析を軸とし、意図的行為と合理性に関する現代哲学の諸成果を参照しつつ、それが隣接諸科学にいかなる寄与をなしうるかを可能な限り明らかにしてゆくことを通じて、行為と認知の統合理論の基礎を据えるという目的のもとに、平成16年度に行った研究により、以下のような諸成果を得た。 1.本年度は研究最終年度にあたるため、「意図的行為と行為の合理性に関する基礎研究」、「行為の理論と人工知能研究」、「利他的行為の基礎と社会生物学」、「行為論と言語論の哲学史的文脈」という四つの研究グループごとの本研究発足以来の研究成果を持ち寄り、相互討論のうえ、新田の統括のもと石原が中心となって研究成果報告書「行為と認知の統合理論の基礎」をとりまとめた。 2.生全体の認知とそのもとで営まれる行為との連関のありようを、哲学的思索の根源的な形態において理解しようという目的のもとで、他大学より三名の研究者(静岡大学より田中伸司氏、東北大学より荻原理氏、中央大学より土橋茂樹氏)を招聘して、シンポジウム「プラトン哲学-対話、知識そして行為」を行った(於北海道大学、2005年1月9日)。上記三名に研究分担者中澤を加えた四名による提題とそれをめぐって活発になされた相互討論は、本研究に多大な寄与をもたらした。
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Research Products
(7 results)