2004 Fiscal Year Annual Research Report
哲学的概念としてのグローバリゼーションとローカリゼーション
Project/Area Number |
14310004
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
溝口 宏平 大阪大学, 大学教育実践センター, 教授 (80116178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入江 幸男 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70160075)
中岡 成文 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00137358)
上野 修 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10184946)
望月 太郎 大阪大学, 大学教育実践センター, 助教授 (50239571)
舟場 保之 大阪大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (20379217)
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Keywords | グローバリゼーション / ローカリゼーション / 公共性 / 科学論 / ナショナリティ / 普遍主義 / 教育 / デモクラシー |
Research Abstract |
本研究は、思想領域における「グローバリゼーション」と「ローカリゼーション」という現象を哲学的視点から明確に概念化することを目指した。その成果は、具体的には次である。 1、グローバリゼーションにおいて社会問題がどのように位置づけられるか、そしてグローバリゼーションにおいて公共性はどのように確保されるか。2、グローバリゼーションにおける開発が、われわれが生きる世界をどのように損なってきたか、そして、その世界の回復のために何がなされるべきか。3、認識の拡大化、縮小化がグローバリゼーションという枠組においてどのように生じるか。4、1930年代の日本において科学論が日本思想へとどのように受容されていったか。5、グローバリゼーション・ローカリゼーションにおける民族の衝突・対話の条件がどのようなものか。6、グローバリゼーションが西洋思想においてどのような扱いを受けてきたのか。7、現代思想の代表者の一人であるハーバーマスの思惟が普遍性という点に関して十分であるかどうか。8、グローバリゼーションにおける大学教育の思想的背景は何か。9、現代においてグローバリゼーションが衝突を導く一方、その超克として目指されるべきデモクラシーはどのようなものか。 以上は、20世紀、それもとりわけ末になって顕著になってきた政治的経済的レベルでのグローバル化と、反グローバル化としてのローカル化ないしリージョナル化の現象の哲学的水準における把捉の諸局面を扱ったものである。
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Research Products
(6 results)