2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14310009
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
宇佐美 文理 京都大学, 文学研究科, 助教授 (70232808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂内 榮夫 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (90225780)
船山 徹 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (70209154)
吉川 忠夫 龍谷大学, 文学部, 教授 (30026801)
古勝 隆一 京都大学, 人文科学研究所, 助手 (40303903)
武田 時昌 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (50179644)
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Keywords | 儒教 / 仏教 / 道教 / 三教交渉 |
Research Abstract |
本年度は、三年計画の二年次にあたっている。本年度は、主たる研究対象であった、宋の顔延之「庭話」の訳注作業が終了したのに引き続き、研究対象となる時期の三教交渉史に於ける重要な思想家である梁の沈訳の文集(書・論・記・序の部分)の会読を開始し、ほぼ毎月のペースで、計九回の会読研究会を開催した。今年度は8名の研究分担者に加え、7名の協力者を得て行われた。(今年度より協力者に新潟大学の仏教研究者一名と、京都大学大学院文学研究科博士後期課程の学生二名を増員した。)研究会は、毎回三時間にわたって行われ、常時12〜3名の参加者により、担当者の提出した訳注稿の検討を行ない、あわせて会読の対象となった文章の用語、あるいはそこに見える思想について活発な討論を行ない、おもに当時の精神史における仏教の持つ意味を中心に、新たな知見を得ることができた。また、同時に「庭話」の訳注稿について、上記会読研究会と平行して、最終的な内容の再検討を開始した。訳の再検討をするばかりでなく、会読開始時には購入できていなかった電子版四部叢刊による注釈の増補も行っている。また、各自は研究分担に応じた個別研究をすすめており、報告書を載せる研究論文作成の準備にはいっている。最終年度は、上記「庭話」訳注の再検討と決定稿の作成、ならびに各個別研究の研究発表を行っていく予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 南澤良彦: "蔡〓の学問と思想-律暦と明堂とについて-"中国哲学論集. 28・29合併号. 27-39 (2003)
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[Publications] 船山徹, Funayama Toru: "Masquerading as translation : Examples of Chinese lectures by Indian scholar-monks in the Six Dynasties period"Crossing the Borders of China : A Conference on Cross-cultural Interactions in Honor of Professor Victor H.Mairの発表原稿. (2003)
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[Publications] 木島史雄: "〓〓の名物学"中国の美術(昭和堂刊). 182-189 (2003)
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[Publications] 武田時昌: "漢字情報学事始め"漢字と文化. 創刊号. 9-10 (2003)
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[Publications] 宇佐美文理: "書画論(中国の)"歴史学事典第11巻宗教と学問(弘文堂刊). 第11巻. 347-349 (2003)
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[Publications] 宇佐美文理: "中国古代の死生観"中国の美術(昭和堂刊). 72-77 (2003)
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[Publications] 吉川忠夫: "後漢書 第六冊"岩波書店. 582 (2003)