2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14310009
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
宇佐美 文理 京都大学, 文学研究科, 助教授 (70232808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 忠夫 龍谷大学, 文学部, 教授 (30026801)
船山 徹 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (70209154)
武田 時昌 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (50179644)
木島 史雄 愛知大学, 現代中国学部, 助教授 (50243093)
南澤 良彦 九州大学, 人文科学研究院, 助教授 (50304465)
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Keywords | 中国哲学 / 三教交渉 / 顔延之 / 庭誥 |
Research Abstract |
今年度は三年間にわたる研究の最終年度にあたっており、研究のまとめの作業を行うこととなった。具体的には、六朝階唐精神史研究の研究計画の中で、そのテキストの出典調査、訳注稿作成の作業を通じて、この時代の儒仏道三教の交錯する、複雑な、かつ実り豊かな精神史を考察するための主な題材として取り上げた、六朝宋の顔延之が書いた「庭誥」(『宋書』巻七十三「顔延之伝」所載)に関する訳注を作成した。この一年間は、これまでの会読研究会(分担者が分担して訳注を作成、それを研究会に於いて会読し、検討を行った)を通じて既に作成されていた「庭諾」の訳注稿について、その一回目の会読研究会に於いて作成された「原」訳注稿の作成後に入手することが出来た電子テキスト群(科研費によって購入した電子版四部叢刊など)により、再度の全面的な出典調査を行った。これについては、分担者のみならず、数名の研究協力者による調査も行われた。また、その出典調査の成果に基づき、全編に渉って、研究分担者、研究協力者による庭誥訳稿の再検討を行った。(研究協力者については、それぞれの分担を再配置し、最終稿を作成した。)これについては、この一年間でほぼ毎月、全11回にわたって分担者、協力者のほぼ全員の出席のもと、会読研究会を行って検討を重ねてきた。結果として、報告書の形で『庭誥訳注』という冊子を制作し、印刷出版した。また、この『庭誥訳注』に加えて、各分担者、協力者がこの三年間の研究において行ったそれぞれの六朝隋唐精神史に関する研究成果をもとにして、各自が研究報告論文を作成したので、それを論文集の形でまとめ、『六朝隋唐精神史の研究』を編集制作し、印刷出版した。
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Research Products
(6 results)