2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14310014
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
町田 宗鳳 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 教授 (10334450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
粟屋 剛 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20151194)
斎藤 政樹 明治薬科大学, 薬効学教室, 教授 (60012762)
島薗 進 東京大学, 大学院・人文社会系, 教授 (20143620)
上田 紀行 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (40211768)
鎌田 東二 京都造形芸術大学, 芸術学部, 助教授 (00233924)
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Keywords | いのち / 生命倫理 / 脳死 / 臓器移植 / 人胚研究 / クローン / 人工生殖 / 生命科学 |
Research Abstract |
平成十四年度から始まった四年計画の本研究であるが、初年度だけで、すでに五回の研究会を開催した。会場には東京外国語大学本郷サテライトを使ったが、毎回全員出席で熱心な議論が展開することになった。医療技術とバイオ産業が急激に進展していく現況下、研究テーマを脳死および臓器移植のみに限定することは非現実的であり、おのずからクローン技術、胚幹細胞の再生利用、人工生殖などの分野も視野に入れることになった。その上で、行政や法医学の専門家からの意見に耳を傾けた。 各研究分担者が積極的に研究を推進していることは言うまでもないが、とくにその一員である島薗進(日本宗教学会会長)は、日本における生命倫理研究の第一人者として、本研究会での学際的な意見交換を重視している。さらに研究協力者として新たに、西谷修・東京外国語大学大学院教授菱山豊・文科省研究振興局ライフサイエンス課生命倫理安全対策室長などが加わったことは非常に心強い。これからも、現場の医師などを積極的に招聰していく計画がある。 また研究会のみならず、海外調査旅行も積極的に実践し、じつに質の高い貴重な情報を収集することができた。具体的には、香港・シンガポールにおける臓器移植状況の調査、フィリピンにおける臓器売買市場の調査、アメリカ・カナダにおけるバイオ産業の調査などである。斯様に本研究会では、着々と研究成果をあげつつあり、それをなるべく早急に一般社会人にも報告していく責務を感じており、来年度中には公開の生命倫理シンポジウムを開催することを予定している。
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[Publications] 島薗 進: "胚を利用することの是非"世界. 699. 108-113 (2002)
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[Publications] 島薗 進: "「生命の倫理」をめぐる円周"学術の動向. 7・4. 64-65 (2002)
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[Publications] 粟屋 剛: "先端医療テクノロジーと生命倫理"教育と医学. 50・11. 35-41 (2002)
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[Publications] 粟屋 剛: "人体資源化・商品化と現代的人体所有権"アソシエ. 9. 101-112 (2002)
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[Publications] 島薗 進: "<癒す知>の系譜"吉川弘文館. 266 (2003)