2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14310014
|
Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
町田 宗鳳 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 教授 (10334450)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島薗 進 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20143620)
加藤 眞三 慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (30177448)
粟屋 剛 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20151194)
上田 紀行 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (40211768)
樋野 興夫 順天堂大学, 病理学部, 教授 (90127910)
|
Keywords | 臓器移植 / 生命倫理 / 脳死 / 再生医療 / スピリチュアリティ / 幹細胞 / 国際宗教学宗教史学会 / ターミナルケア |
Research Abstract |
平成16年度は<いのち>の研究会(通称)メンバーが一層活躍した年であった。2005年3月29日に東京・高輪で開催された第19回国際宗教学宗教史会議世界大会にて、研究会メンバーがパネル(英語):『諸宗教から見た<いのち>の尊厳』(町田宗鳳・司会及び「幹細胞の再生利用とクローン技術をめぐって」発表。韓国よりKangnam大学神学部Heup Young KIM教授を招聘)、『現代医療とスピリチュアリティー』(上田紀行・司会、樋野興夫・発表)、「「配慮」と「心遣い」-「がん哲学」に学ぶ」(加藤眞三)、「医療現場におけるスピリチュアリティーとは」)、シンポジウム(英語):『現代世界におけるスピリチュアリティの諸相(2)』(古澤有峰(研究協力者)「医療と社会福祉の文脈におけるスピリチュアルケア」、パネル(英語):『宗教と福祉-宗教の社会貢献と宗教間協力に向けて-(1)』「病院チャプレンと臨床パストラル教育運動-宗教と社会福祉の日米比較という観点から-」、「医療の文脈における宗教とケア:スピリチュアルケアの異文化比較研究」(共に古澤)を展開した。なお、島薗進は五年に一度開催され、全世界から二千名近くの参加者があった本学会の実行委員長という大役を果たした。 本年度も4回の定例研究会:第10回「イスラム教文化における死生観」(八木久美子)、第11回「人間改造論の問題点」(粟屋剛)、第12回「Sharing Our Body and Blood : Saviors or Vampires?」、第13回「宗教は生命倫理に如何に寄与できるか」(町田・岡山大学生命倫理研究会と共催)を開催した。第12回の研究会では、米国インディアナ大学よりAnn Mongoven助教授(宗教研究学部)氏を迎えて研究会を持ったのも特筆すべき事項である。 粟屋が第16回日本生命倫理学会にて「エンハンスメントの倫理的問題」のワークショップを主催したり、樋野興夫(研究協力者)が「がん哲学への道。現代に求められる教養を問う-新渡戸稲造、南原繁、吉田富三に学ぶ-」の公開講演会を行う他、各メンバーが学会での発表及び講演会も精力的にこなした。 尚、最終年度に向けて集大成としての出版計画があり、各研究者が既に取り組んでいる。
|
Research Products
(19 results)