2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14310022
|
Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
土田 英三郎 東京芸術大学, 音楽学部, 助教授 (10143645)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畑 瞬一郎 東京藝術大学, 音楽学部, 助教授 (70272656)
檜山 哲彦 東京藝術大学, 音楽学部, 助教授 (30114622)
柘植 元一 東京藝術大学, 音楽学部, 教授 (10129299)
岩崎 真 東京藝術大学, 音楽学部, 助手 (00251596)
関根 和江 東京藝術大学, 音楽学部, 助手 (10242257)
|
Keywords | 音楽 / 音響(録音)資料 / サウンド・アーカイヴ / 音のデータベース |
Research Abstract |
1.既往研究の実態調査:各国で行われているサウンド・アーカイヴの既往データベースをインターネットや関連シンポジウムの報告書等をもとに調査継続中。 2.束京藝大所蔵音資料の調査:音楽学部から調査を開始し、(1)昭24年以降の演奏会一覧表の作成、(2)音楽研究センター所蔵定期演奏会音源の確認、(3)各科所蔵音源の確認(オペラ科から開始し、順次各科へ)を開始し、作業を継続中。 3.資料の内容聴取:時間の節約のために、当初の計画を修正して、テープの内容聴取とデジタル化の同時進行を目論んだが、幾つかの難問に突き当たり、本格的な開始は次年度に持ち越されることになった。主な間題は、(1)古いテープから内容確認を開始したが、テープそのものの保存状態が悪く、最良の再生条件の確保が困難であったこと、(2)デジタル化の最良の条件を整えるための方式と機材の検討に多くの時間が必要であったこと(下記6.参照)。 4.目録データ項目の検討と入力、及び、5.データ・モデルの検討:以下のフィールドにつき入力を開始、もしくは項目を検討した。(1)データベースの基本データ(入力者、作成日、修正者、修正日)、(2)演奏会情報(分類、演奏会種類、回数、年月日、開演時問、会場、主催者、演奏曲目、演奏者)、(3)プログラム冊子情報(ページ数、大きさ、解説者、デザイナー)、(4)音源情報(平成15年度開始予定)(原資料形態、総演奏時間、数量、番号、記録者、管轄者、デジタル化の有無、デジタル化年月日、デジタル化資料の管轄者)。 作業の実績:上記データベース作成とデータ入力のために、パソコン3台、プリンタ、スキャナ、MOドライブ、ソフトウェア等を購入。平成14年9月から入力を開始し、15年3月5日現在の総入力件数は474件に上る。ただし、音源情報の入力は平成15年度開始の予定である。今後は入力の継続と同時に、入力内容の確認、プログラム表紙のスキャニング、検索フィールドの拡充を行う。音楽研究センターの先行事業(CD・LPオンライン検索)とのタイアップも模索中である。 6.音声データのデジタル化について、下記の検討を行った。(1)デジタル化のフォーマットと記録メディア:録音物は定期演奏会が開催されたホールに備え付けの機器で録音されたものがほとんどであり、持ち込んだテープと機器との調整が最高の状態で成されていない可能性もある。アナログオープンテープには20KHz以上の情報も記録されうるが、そういった点も考慮し、CDと同等の標本化周波数44.1KHz、量子化は16ビットでデジタル化することにした。記録メディアもCD-Rを主とする。これはデジタル化後の試聴に際し、特殊な方法によらないという点も考慮している。(2)デジタル化のソフトウェア:CDに焼きつけるデータを一度ハードディスクにバウンスするタイプのソフトは時間がかかるため、作業能率の点から編集ソフト上から直接CDに書き込みのできるタイプを模索し、M-AUDIO社のPeak 3というソフトを採用することとした。
|