2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14310026
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Research Institution | Seijo University |
Principal Investigator |
毛利 三彌 成城大学, 文芸学部, 教授 (10054503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楠原 偕子 日本橋学館大学, 人文経営学部, 教授 (20070542)
菊川 徳之助 近畿大学, 文芸学部, 教授 (80214740)
天野 文雄 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90201293)
神山 彰 明治大学, 文学部, 教授 (20287882)
永田 靖 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (80269969)
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Keywords | 比較演劇史 / 方法論 / 演劇史 / 伝統演劇史 / ヨーロッパ演劇史 / 歴史哲学 |
Research Abstract |
研究期間の3年目になる2004年度には、数回の研究打ち合わせ会と、2回の研究例会をもった。 例会の課題と報告者は、次のとおりである。 第1回 2004年9月 近代日本の演劇史 報告者 神山 彰 現代日本の演劇史 報告者 菊川徳之助 第2回 2004年12月27-28日 総括討論 全員 第1回の研究例会では、日本の近代および現代の演劇史、とりわけ、伊原敏郎の『日本演劇史』全3巻と大笹吉雄の『日本現代演劇史』全8巻を中心に、それぞれの特徴、方法を検討した。第2回目には、3年間の共同研究の総括として、全員による討論を行った。この討論のために、各自が報告要旨を用意し、それに基づいて報告を行い、その上で、忌憚のない相互批判をまじえながら、2日間にわたって討論を繰り広げた。これまでに検討してきたイギリス演劇史、アメリカ演劇史、フランス演劇史、ドイツ演劇史、ロシア演劇史、日本の伝統演劇および近現代演劇史のそれぞれの問題点を指摘し、比較演劇史の新しい方法を模索した。 過去の演劇史のいずれにおいても、演劇史の方法論については必ずしも意識的であるわけではないことが明らかになり、演劇史とは何かという歴史哲学的な問いの必要性も痛感された。もっとも、方法論を欠くことが、演劇史の叙述として評価を低くするとはかぎらないという議論もあり、比較演劇史の方法論の追求を、各々がいっそう進めていくことを確認して、3年間の共同研究を締めくくった。
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Research Products
(7 results)
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[Book] 現代能楽講義2004
Author(s)
天野文雄
Total Pages
331
Publisher
大阪大学出版会
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より