2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14310030
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kanazawa College of Art |
Principal Investigator |
太田 昌子 金沢美術工芸大学, 美術工芸学部・美術科・芸術学専攻, 教授 (00285173)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
保井 亜弓 金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 助教授 (30275086)
星野 鈴 東京造形大学, 造形学部, 教授
大西 廣 武蔵大学, 人文学部(比較文化), 教授 (30011307)
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Keywords | 絵手本 / イメージ・データベース / 版本 |
Research Abstract |
4年間計画の初年度をほぼ当初計画の通り調査・研究を実施することができた。 研究会は5回(5月・7月・9月・12月・3月)開催し、研究分担者4名に加えて各研究者の所属する大学の大学院生・留学生などの参加もえて、絵手本についての基本概念、研究史、研究の意義などについて活発な研究報告・討議が行われた。これと平行して基本文献、基本参考文献の収集につとめ、既にスタートしている金沢美術工芸大学所蔵の絵手本データベースについても今後の本研究計画の一環という観点から検討を加えた。 海外所在の絵手本リストの作成のため基礎作業として、既存の目録類のリストを作成し、それらの入手につとめ、それらから該当するものの検索を行った。また、インターネットにより国文学研究資料館のデータ・ベース(主として国書総目録、コーニツキー・データベース)からキーワード検索によってリスト=親リストを作成することにした。 以上を踏まえて、二年度以降の本格的調査のための予備調査をニューヨークとロンドンの4図書館(ニューヨーク・パブリックライブラリー、コロンビア大学ケント図書館、ブリティシュ・ライブラリィー、ケンブリッジ大学総合図書館)において行い(平成15年2月19日〜28日)、予想以上の成果を収めることができた。いづれも有能な在外協力者を得て、短期問に調査研究実施のための体制を整えることができた。同時に、今後の問題点も明瞭になった。具体的にはデーベース化にあたって、いかに版権、掲載許可などの問題が新たな課題となってきている。
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