2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14310046
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
八木 昭宏 関西学院大学, 文学部, 教授 (50166477)
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Keywords | 事象関連電位 / 眼球運動 / 脳波 / 注意 |
Research Abstract |
今回の研究目的は、1.眼球停留関連電位の潜時が100msだけでなく、複数の潜時帯における脳電位の成分の分布マップを、時々刻々表示するシステムを開発すること、2.注意の時間的変動の解析を行うこと、3.眼球停留関連電位の基礎となる動く対象物への注意や眼球運動の研究を実施することである。頭皮上マップ解析システムの開発を進めシステムを試作した。当初、申請したシステムの試作のために申請した費用は、決定時に削除されたので周辺機器については、予定の機材が購入できなかった。そのため、現有機器を改造して試作している。しかし、AD変換器のインターフェイスに問題があり、設計を変更し改良中である。実場面、シミュレーション場面、実験室場面など様々な事態で、眼球運動と脳波を計測し、改良したシステムの動作解析を行っている。それと並行して、'サッカディック眼球運動の特性と眼球停留関連電位の基本特性の研究を行っている。さらに応用を目指し、自動車運転シミュレーション作業中の眼球停留関連電位の実験、顔認知時の眼球停留関連電位に関する実験を行った。物体のオブジェクト認知や回転認知の研究を進めている。これらの成果を、国際人間工学会他、5件の学会誌、10件の国内学会等で発表している。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Hayakawa, T., Miyauchi, S., Fujimaki, N., Kato M., Yagi, A.: "Information flow related to visual search assessed using magnetoencephalography"Cognitive Brain Research. 15(3). 258-295 (2003)
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[Publications] Kazai, K., Yagi, A.: "Comparison between the lambda response of eye-fixation-related potentials and the Pioo component of pattern-reversal visual evoked potentials"Cognitive, Affective & Behavioral Neuroscience. 3(1). 46-56 (2003)
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[Publications] 鈴木まや, 梅川依子, 八木昭宏: "対提示刺激によって変動するにおいの快不快度評価"日本味と匂学会誌. 10(2). 257-266 (2003)
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[Publications] 八木昭宏: "感覚で探るおいしさの世界"日本官能評価学会. 7(2). 98-102 (2003)