発達障害児への支援プログラムの体系化と教員支援データベースの構築

2002 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 14310054
• Research Institution: Tokyo Gakugei University
• Principal Investigator: 太田 昌孝 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00010281)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 菅野 敦 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10211187) ; しま田 征子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30090533) ; 若葉 陽子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (20014730) ; 大伴 潔 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (30213789) ; 伊藤 良子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00143628)
• Keywords: 教育支援 / データベース / 個別教育計画 / インターネット / コンサルテーション / 発達障害

Research Abstract

東京学芸大学附属特殊教育研究施設では、これまで発達障害児への支援方法について情報の整理・体系化を行ってきたが、自閉症などへの独自のプログラムがあり、発達障害児を健常児とともに教育するインクルージョンを実践している海外での教育支援情報も欠くことができない。このような情報を網羅し、再体系化するとともに、子どものニーズやアセスメント情報から的確な治療教育プログラムが検索されるよう、アセスメント情報と直結させたデータベースを構築することを目途とした。1)初年度は、海外における治療教育プログラムと教育現場での適用に支援方法に関する情報を提供するため、イギリス・ロンドン地区を対象とし、3名の分担者が公立養護学校2校、自閉症児を対象としたユニットを有する通常学校1校、自閉症児のための私立学校1校、障害幼児プログラムを実践している通園施設、聴覚障害乳幼児への早期介入を行っているセンターへ訪問し、情報収集を行った。2)インターネット上で子どものアセスメント情報から適切な支援方法が検索できるシステムを構築するため、初年度は、システムの基礎的な構造を設計した。また、情報提供システムに載せるため、東日本地域の養護学校に協力依頼を発送し、学校における個別指導計画(IEP)のフォーマットを収集した。さらに、発達支援を行っている病院・施設等の諸機関をデータベース化し、現在インターネット上で検索できるよう作業を行っている。

Research Products

• [Publications] 太田昌孝: "障害児の医療と教育-その過去・現在・未来-"総合リハビリテーション. 30(1). 53-59 (2002)
• [Publications] 若葉陽子, 巻島麻衣子: "0歳から初診時まで母子関係に問題があった吃音幼児の治癒家庭"特殊教育研究施設研究報告. 1. 71-79 (2002)
• [Publications] しま田征子, 田坂裕子他: "極低出産体重だった小学5年・6年時における認知発達"東京学芸大学紀要第1部門教育科学. 53. 265-271 (2002)
• [Publications] 大伴 潔: "連続絵説明課題における説明表現の縦断的推移"特殊教育研究施設研究報告. 1. 5-12 (2002)
• [Publications] 伊藤良子: "自閉症児の遊びとコミュニケーション"発達. 92. 23-29 (2002)
• [Publications] 橋本創一, 菅野敦, 細川かおり: "クラスルームベースによる発達障害児の知覚-運動学習を促す教育支援プログラムに関する研究"特殊教育学研究. 40(2). 261-270 (2002)