2003 Fiscal Year Annual Research Report
虚弱高齢者のQOLの保持・向上のための音楽療法によるリハビリ・プログラムの研究
Project/Area Number |
14310086
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
古賀 雅子 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (20264137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
国府 慶作 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (10093973)
小林 なほみ 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (00149866)
橋本 正昭 佐賀大学, 文化教育学部, 助教授 (90295030)
倉田 康路 西九州大学, 健康福祉学部, 教授 (30234537)
北川 慶子 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (00128977)
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Keywords | 音楽療法 / 訪問演奏 / 要介護高齢者 / 介護予防 / アクティビティ・プログラム |
Research Abstract |
平成15年度は、(1)学生による介護保険老人福祉施設における訪問音楽演奏を継続することにより、アクティビティ・プログラムの開発を行うこと、(2)音楽演奏への高齢者のニーズ調査を実施すること、(3)平成14年度の音楽演奏および平成15年度の継続演奏をもとに音楽的評価スケールを作成すること、(4)全国調査の結果分析により日本社会福祉学会への報告、学会誌への論文投稿を行うことを中心とする研究計画であった。 (1)訪問音楽演奏およびアクティビティ・プログラムの開発 訪間演奏については、要介護高齢者および介護予防高齢者に対するものであるために、「介護予防高齢者」、「要介護高齢者」のための選曲を試みたが、演奏者の「予想」と聴衆(高齢者)の「期待」のずれがあり、選曲のミスマッチが課題としてあることが明らかになった。アクティビティ・プログラムには、「予想」と「期待」のマッチング・テストの必要性がある。 (2)音楽演奏への高齢者のニーズ調査 訪問演奏時に行うニーズ調査によって明らかになったことは、音楽そのものではなく、演奏環境の整備であることが明確になった。高齢者の演奏へのニーズは「静かな曲より元気が出る曲」であり、高齢者には老化による器官の哀えがあることから、楽器の選定が必要であることが明らかになった。 (3)音楽的評価スケールの作成 本年度においては、十分に取り組むことができず、次年度に継続することとした。 (4)調査の結果の学会発表および論文投稿 全国調査の結果を「高齢者福祉施設における音楽療法(活動)の現状と課題」を学会報告し、日本看護福祉学会誌に投稿採択された。
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Research Products
(2 results)