2005 Fiscal Year Annual Research Report
男性独居高齢者の生活困難の特性と保健福祉サービスのあり方に関する研究
Project/Area Number |
14310098
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Research Institution | Tokyo Kaseigakuin University |
Principal Investigator |
西口 守 東京家政学院大学, 人文学部, 助教授 (30306229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根本 博司 東北福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (90072975)
岩本 操 武蔵野大学, 人間関係学部, 講師 (30326962)
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Keywords | 男性独居高齢者 / 生活困難 / 中年期の課題 / 老年期の問題 / 反復的転職行動 / 離別体験 / 事例研究 / 生活支援 |
Research Abstract |
本年度末までに18名の高齢者の面接を終えた。性別は男性17名、女性4名である。女性が面接対象になった理由は、男性独居高齢者の課題・問題の独自性をあきらかにするためである。まずはじめに対象者の基本的属性について述べる。このなかで経済的困窮にある高齢者の内、8名が中年期に数回の転職経験があり、また、離別経験もあった。男性独居の高齢者で近隣との関係が乏しい方は12名であった。 次に対象者の事例研究を経て示された考察の一部を述べることにする (1)生活困難に直面する男性(特に経済的困難)の特徴としては、中年期と高齢期の生活課題が相乗的に問題を複雑化していることがあげられるので、高齢期の危機回避という視点からも、中年期に繰り返し離職経験がある人または離別経験のある人に対しては早い段階での支援の必要がある。 (2)食事は複雑で高度な行連続的為であり、これに対応するには経験知の動員が求められ、多くの男性高齢者この経験知が不足しており、またこのことにあいまって体力低下や気力低下が問題を深刻にしているので、配食サービスの充実などの支援が求められる。 (3)劣悪な住宅環境を放置して在宅サービスを投入しても、高齢者は居住者としての自立と責任はもてないと思う。であるので前に述べた食事の問題や社会的交流の促進という点においても共同生活支援住宅などの施策の構築が求められる。
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