2002 Fiscal Year Annual Research Report
パーソンズ理論の体系的再評価にもとづく現代社会論の構築
Project/Area Number |
14310103
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Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
富永 健一 武蔵工業大学, 環境情報学部, 教授 (70011286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
盛山 和夫 東京大学, 人文社会系研究科・文学部, 教授 (50113577)
鈴木 健之 明の星女子短期大学, 助教授 (90310234)
佐藤 成基 茨城大学, 人文学部, 助教授 (90292466)
徳安 彰 法政大学, 社会学部, 教授 (30188742)
高城 和義 東北大学, 大学院・文学研究科・文学部, 教授 (00085953)
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Keywords | 行為と相互行為 / 社会システム / 人間の条件 / 宗教社会学 / 医療社会学 / 生命という贈り物 / 公共性 / 社会共同体 |
Research Abstract |
(1)パーソンズ研究会の組織化。 タルコット・パーソンズの生誕(1902/12/13)100年記念シンポジウム開催をめざして7人のコアメンバー(のち8人に増加)が結集し、1999年から研究会を組織した。2002年度から科学研究費が得られたが、それ以前は民聞財団からの研究費を受け、法政大学百年記念館を中心に毎年4〜5回合宿して、内部と外部から報告者を招きパーソンズ研究を重ねた。 (2)パーソンズ『宗数の社会学』『人間の条件パラダイム』の翻訳出版(勁草書房)。 シンポジウムの前夜祭として、パーソンズの死(1979)の前年に出版された大著"Action Theory and Human Condition"を8人の協同で翻訳し、研究会を訳文調整の場とした。『宗教の社会学』は第3部の訳で徳安・挾本・油井・佐藤が担当、『人間の条件パラダイム』は第4部の訳で富永・高城・盛山・鈴木が担当。富永が第4部のあとに解説論文を書いた。 (3)パーソンズ生誕100年記念シンポジウム(東京シンポジウム)の開催。 パーソンズの誕生日に因み2002年12月7〜8日、法政大学ボアソナード・タワー26階スカイホールで東京シンポジウムを開催した。これははからずもニューヨーク・シンポジウムと同時開催となった。報告者はコアメンバーが8人、外部から9人(うち1人は海外からRobertsonを招聘)、話題提供者が4人、会場には2日とも220人の熟心な聴衆が集まった。 (4)同「神戸セミナー」の開催。 東京シンポジウムの1週間後の12月14〜15日、油井の主導により、ニューヨーク・シンポジウムの報告者からRidz, Bershedy(アメリカ),Wnzel, Staubmann(ドイツ)の4人を招聘、これに東京シンポジウムの報告者と関西からの報告者が加わって、オックスフォード大学神戸インスティテュートの講堂で英語のセミナーが行われた。 (5)ハーバード・アーカイブズでの文献調査。 米国ケンブリッジのハーバード大学図書館に付設されている古文書館(アーカイブズ)をコアメンバーのうち4人が訪問、ここに保存されているパーソンズのunpublished manuscriptsその他多くの文献を閲覧した。とくに、"American Society"と"American Societal Community"の2つの遺著の状態を調査し、それらのコピーをとった。2003年度のパーソンズ研究会でこれらを読み合わせ、"American Societal Community"を協同翻訳することを考えたい。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 高城和義: "パーソンズのマルクス、ヴェーバー理解"社会学年報. 31号. 5-25 (2002)
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[Publications] 高城和義: "21世紀におけるアメリカン・デモクラシーをめぐる諸問題"社会学研究. 70. 51-73 (2002)
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[Publications] 富永健一: "パーソンズの社会学理論:「人間の条件パラダイム」への道"パーソンズ『人間の条件パラダイム』(訳書)につけた解説(勁草書房). 217-276 (2002)
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[Publications] 富永健一(編): "パーソンズ・ルネッサンスへの招待"勁草書房(予定). 300 (2003)
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[Publications] 高城和義: "パーソンズ・医療社会学の構想"岩波書店. 242 (2002)
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[Publications] 油井清光: "パーソンズと社会学理論の現在"世界思想社. 263 (2002)