2004 Fiscal Year Annual Research Report
アジア太平洋地域における「移動する人々」に関する総合的研究
Project/Area Number |
14310109
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Research Institution | Ritsumeikan Asia Pacific University |
Principal Investigator |
JEREMY S.Eades 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (80232106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 一信 立命館大学, 文学部, 教授 (20105365)
A Mani 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (40331102)
XU Xin 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 助教授 (10331109)
DAVID Askew 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 助教授 (90343722)
清家 久美 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 専任講師 (00331108)
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Keywords | 移民 / アジア太平洋地域 / 移住労働者 / 近代世界システム / エスニシティ / 植民地主義 / マルチカルチュラリズム / 移民マイノリティ |
Research Abstract |
本研究はアジア太平洋地域における「移動する人々」に関する総合的な解明を目指すものである。本年度は主に以下の三つのテーマを中心に研究を行ってきた。 1.エスニシティと移民。イーズは、昨年同様アジア太平洋地域におけるエスニシティと移民に関する理論研究を行い、その一環として英国にて資料を収集した。また、エスニシティと移民とに関する編著、『The Making of Anthropology in East and Southeast Asia』を出版した。同著にアスキューは明治期のエスニシティ理論に関する一章を担当した。木村は南洋に渡った作家について単著を出した。 2.アジア太平洋における移民のパターン。日本の農村などにおける人々の移動について、イーズは比較研究を行い、早稲田大学にて開催されたAJJ学会で学会発表をしている。アスキューは日本移民と白豪主義との関係について研究した。シューシンは中台関係を視野に入れて、中台間の人・資本の移動を検討した。清家は引き続き植民地状況/ポストコロニアル状況の問題系、マルチカルチュラリズムとトランスカルチュラリズムに関する理論研究を進めている。マニはブルネイにおける移民などを研究した。 3.同化と移民の人権。アスキューはアジア太平洋における人権に関する著作、『Asia Pacific and Human Rights: A Global Political Economy Perspective』を出版した。清家はアジア太平洋地域におけるNPO(移民やその人権問題に携わっているNPOを含めて)を研究した。イーズはフィリピン、中国、そして日本における移民の移動および当該移動を規制する国家機能に関する比較研究を行った。 本研究プロジェクトの締め括りとして、1.移動する人々を基本テーマとする『Ritsumeikan Journal of Asia Pacific Studies』の特集号を出すこと、2.三月に移民の専門家を招聘してシンポジウムを開催すること、そして3.このシンポジウムの各発表を基に一冊の編著を出すこと、以上のことを予定している。
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Research Products
(21 results)