2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14310113
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大戸 安弘 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (90160556)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅村 佳代 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (10085318)
川村 肇 獨協大学, 外国語学部, 助教授 (60240892)
木村 政伸 筑紫女学園大学, 文学部, 助教授 (70195379)
八鍬 友広 新潟大学, 教育人間科学部, 助教授 (80212273)
天野 晴子 日本女子大学, 家政学部, 助教授 (50299905)
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Keywords | 識字 / 花押 / 略押 / 民衆教育 / 前近代 |
Research Abstract |
1、5月8日に日本女子大学家政学部において研究会を開催し、前年度中に収集した識字史料の分析・検討を行うとともに、本年度以降の研究活動について具体的なプランを立て、主として関西・北陸地方の文書館、図書館等の史料調査を重点的に行なうこと計画を策定した。 2、8月18日より20日まで、滋賀県考古博物館、滋賀大学経済学部付属史料館において、中世・近世初期の史料調査を行い、相当数の識字史料を収集した。 3、これまでの調査において収集した史料のなかから、16世紀後期越中国五箇山地方の一向宗門徒により作成された連判状の花押署判を、該地方の民衆層の識字状況を表すものとして用い、研究代表の大戸安弘が教育史学会第49回大会二日目分科会(10月11日、法政大学キャリアデザイン学部)において研究発表を行った。研究主題は「一向宗門徒の学習過程-一向一揆を支えたもの-」。 4、11月5日より7日まで、福井県文書館において史料調査を行い、相当数の識字史料を収集した。またその後、メンバーの一部が石川県立図書館での基礎調査を行なった。 5、2月12日より14日まで、筑波大学付属図書館において府県市町村史関係の文献を対象に、順次、東北地方から九州地方までの史料・資料編を中心に調査を行った。相当数の識字史料を収集した。 6、次年度が、研究の最終年度となることから、これまでに収集した史料の総合的分析・検討を行い、その成果をまとめるための役割分担を決定した。また、次回の研究会(5月8日)までに、これまで未調査の中世史料について、ほぼ検討を進めるべく、そのスケジュールと分担を決めた。
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