2003 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの創作活動における音楽的発達研究:幼年期・義務教育期間の横断的縦断的研究
Project/Area Number |
14310124
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
小川 容子 鳥取大学, 教育地域科学部, 助教授 (20283963)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安達 真由美 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (30301823)
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Keywords | 創作活動 / 音楽的発達 / 縦断的研究 / 横断的研究 / 相互作用 / ディスコース分析 |
Research Abstract |
平成15年度は,平成14年度におこなった予備観察調査の結果をもとに小学校及び中学校において実際の音楽創作授業をおこない,子ども達の創造的音楽行動の調査/観察/分析をおこなった。まず,調査対象校となった各学校の音楽教師との懇談をおこない,年間指導案の作成及び具体的な授業展開に関して検討を重ねた。併せて関連学会に出席し,昨年に引き続き先行文献の収集と専門家との意見交換を行った。 創造的音楽づくりをメインにした実験授業は,9〜11月(中学校)及び12月〜3月(小学校)の期間,鳥取県と山梨県(小学校は1,4年生を対象/中学校は1年生を対象)で実施した。授業の前後に子ども達へのアンケート調査を行い授業後に教師へのインタヴューを行った。授業は毎回ビデオカメラで録画をし,音楽作品は中間発表,最終発表会等を含め随時MDで録音をした。録画したVTRを元にデータ解析ソフトを使って,班ごとの子どもの言語的・音楽的ディスコース分析を行った。アンケート調査,インタヴュー,ディスコース分析の結果から以下の点が明らかとなった。すなわち(1)年齢が高くなるほど創作活動への興味・関心が減少していること(2)創作授業後に,創作活動への興味がかなり高まること(3)低学年の場合は,子ども同士の相互作用よりも教師の指導が音楽作品に影響を与えていること(4)ベテラン教師と新人教師の指導法の違いが子ども達の作品だけでなく,作品を創り上げていく過程にも大きな影響を与えていること(5)学校外の音楽経験の豊富な子どもは,より音楽の構造に着目した意見を述べ,そうでない子どもは音素材(音の出し方,音の重なり,強弱)に焦点を当てた発言をおこなう等である。尚,研究分担者である安達は,平成14年度に行ったアンケート調査結果の一部を雑誌に発表した。
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Research Products
(1 results)