Research Abstract |
1 研究会の開催:3年計画の2年目として,まず日本側の分担者,研究協力者が6月14-15日に研究会を開催した。研究会では,第1年目に設定した市民性教育の研究枠組みに関して,継続議論となっている「市民性」について議論を重ねた。市民性をローカル,ナショナル,グローバルの3レベルでとらえることが確認された。また,それぞれのレベルを知識・理解,能力,価値観・態度の各局面からとらえることとし,これらのレベルと局面から,市民性の資質をモデル化した。この市民性モデルから,質問紙調査票を作成し,調査地,調査対象学校,サンプル数などについて検討した。 2 タイ及び日本での調査:日本側の分担者は,タイにおいて現地調査を行った。平田(2003/8/3-/10),永田(2003/8/7-12),鈴木(2004/1/1-1/8),スネート(2003/12/21-2004/1/15),渋谷(2004/2/22-28),野津(2004/3/23-3/28)が,それぞれ小・中・高校でインタビュー調査と質問紙調査を,バンコク,ピサヌローク,ヤラーにおいて実施した。また,タイ側のチャンタナー(2003/11/16-20,名古屋市),スモンティップ(2003/11/16-27,つくば市,東京都,京都市,大分市),サムリー(2003/11/16-27,宇治市,大分市)が日本においてインタビュー調査と質問紙調査を行った。質問紙調査については,タイ及び日本のデータの集計を終え,単純集計結果を中間報告書に掲載した。単純集計に基づく詳しい分析は第3年度に行う予定である。 3 アジア比較教育学会での発表:2003年7月21-22日にインドネシア・バンドンで開催されたアジア比較教育学会において,本テーマに関する発表を行った。 4 中間報告書の刊行:第2年目の調査研究を終えた段階で,中間報告書を刊行した。
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