2004 Fiscal Year Annual Research Report
「盲ろう二重障害」インターネット教員研修システム構築に向けた調査・開発研究
Project/Area Number |
14310145
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Research Institution | The National Institute of Special Education |
Principal Investigator |
中澤 惠江 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 教育支援研究部, 総括主任研究官 (60155702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 正幸 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 教育支援研究部, 総括主任研究官 (50222021)
新井 千賀子 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 企画部, 研究員 (80300713)
福島 智 東京大学, 先端科学技術センター, 助教授 (50285079)
中野 泰志 東京大学, 先端科学技術センター, 教授 (60207850)
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Keywords | 盲ろう / 遠隔教育 / 研修教材 / CHARGE症候群 / 研修 / 重複障害 / 聴覚障害 / 視覚障害 |
Research Abstract |
インターネット教員研修システムの海外調査1として、アメリカに於けるユタ州立大学のSKI-HI研究所における盲ろうについての、教員向けおよび保護者向け研修の実地調査を行った。そのなかで、間接的な疑似体験のDVD教材、保護者向けの子どもの実態を包括的にとらえるためのポートフォリオ記入を土台にした盲ろうの基礎講座は、我が国の実態に適応させると、きわめて有効な教材であることが把握された。現在、子どもの実態把握を容易にするポートフォリオを土台にした基礎的研修教材を作成中である。 海外調査2は、進行性の盲ろう生徒が高等教育に進んだ場合の支援の在り方についての調査として、アメリカ国立聾工学院における実地調査をおこなった。 遠隔教育と実地演習を組み合わせた、モデル研修を実施した。 盲ろうのサブグループのうちのCHARGE症候群による盲ろうと、他の障害を併せ有する盲ろうの、二つのタイプの盲ろうについて、聾学校教諭2名、知的障害養護学校教諭1名、肢体不自由養護学校教諭1名の計4名の教員を対象に、二グループに分けて実施した。 モデル研修は、以下の4部から構成した。 1 自習型教材による事前学習と担当生徒についての情報の整理・ビデオ撮影 2 来所型研修による、より専門的な講義、疑似体験、担当生徒についての討議などの演習 3 研修実施後2ヶ月後のフォローアップ 4 教員間のネットワーク形成と促進 事前学習教材は、本研究で開発した、CHARGE症候群についてのビデオ、試験的に作成した子どもの情報を整理するためのポートフォリオを用いた。 研修実施後のアンケートでは、高い評価を受講者から得た。受講者の一名は、現場にもどってから、今回のモデル研修で使用した教材を用いて、学校の内外で伝達講習を実施し、地元への研修効果の優れた普及方法の在り方を示してくれた。 研修の実施についての改善点の指摘を活かし、最終年度に再度モデル研修を実施する予定である。
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Research Products
(6 results)