2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14310154
|
Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
吉田 裕 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (20166979)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 哲郎 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (30115547)
池 享 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (20134885)
糟谷 憲一 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (80143345)
李 成一 早稲田大学, 文学部, 教授 (30242374)
中村 政則 神奈川大学, 経済学部, 特任教授 (30017529)
|
Keywords | 日本史 / 朝鮮史 / 日朝関係史 / 東アジア認識 / 日韓歴史共同研究 |
Research Abstract |
(1)昨年に引き続き分担研究者が、それぞれの分担研究を推進するために、韓国及び日本各地において史料調査・収集を行った。特に古代史の比較研究のため、木簡・文字瓦・古地図等、韓国での史料収集を系統的に行った。 (2)分担研究者が集う共同研究会を開催し、日本史、朝鮮史、日朝関係史に関する報告・討論を行った。また日本史研究者が朝鮮史の基本的基礎的知識を深めるための研究会を開くこことし、今回は朝鮮近世史について学ぶ機会を設けた。 (3)共同研究の総括と、韓国の日本史・朝鮮史研究者(ソウル大学校を中心とする研究者)との研究交流のために、2003年8月22日から24日までの3日間、ソウル大学校国際大学院を会場として日韓歴史共同研究プロジェクト第6回シンポジウムを開催した。第3回シンポジウム以来、日韓両国における歴史研究の現状と課題に関して相互に認識を深めるため、日本史、朝鮮史、日朝関係史上の重要な論点を逐次取り上げて、率直に議論をおこなっていくことを課題とする方針により、シンポジウムは実施されてきており、今回も、この方針にそって準備と当日の報告・討論が行われた。第6回シンポジウムにおいては、日本側から3本の報告を用意し、韓国側からは3本の報告を用意した。日本側の報告は次の通りである。池享「前近代の東アジアの貨幣と国家」、糟谷憲一「閔氏政権の権力構造とその開化政策・外交政策」、吉田裕「靖国神社問題の現在」。 (4)糟谷憲一が編集担当となり、第6回のシンポジウムの報告集を作成し印刷した。
|
-
[Publications] 吉田 裕: "軍事関係史料の戦後史"国文学研究資料館史料館編『アーカイブの科学』. 上. 262-275 (2003)
-
[Publications] 加藤哲郎: "9.11以後の情報戦とインターネット・デモクラシー"公共哲学ネットワーク編『地球的平和の公共哲学--「反テロ」世界戦争に抗して』(東京大学出版会). 230-250 (2003)
-
[Publications] 加藤 哲郎: "情報戦時代の世界平和運動"『世界』2003年6月臨時増刊号. 128-130 (2003)
-
[Publications] 加藤 哲郎: "マルチチュードは国境を越えるか?--政治学から『帝国』を読む"情況. 4巻・5号. 76-89 (2003)
-
[Publications] 加藤 哲郎: "情報戦時代の『帝国』アメリカ包囲網--インドで世界社会フォーラムを考える"葦牙. 29. 142-170 (2003)
-
[Publications] 加藤 哲郎: "グローバリゼーションは福祉国家の終焉か--ネグリ=ハート『帝国』への批判的評注"一橋論叢. 130巻・4号. 16-32 (2003)
-
[Publications] 加藤 哲郎: "グローバル情報戦時代の戦争と平和--ネグリ=ハート『帝国』に裏返しの世界政府を見る"日本平和学会『世界政府の展望(平和研究)』. 28. 86-105 (2003)
-
[Publications] 加藤 哲郎: "21世紀から『戦後史』研究を考える"『静岡県近代史研究』. 29. 1-18 (2003)
-
[Publications] 中村 政則: "言語論的転回以後の歴史学"歴史学研究. 779. 29-35 (2003)
-
[Publications] 中村 政則: "20世紀・日本史学史の里程標"歴史評論. 646. 61-67 (2004)
-
[Publications] 李 成市: "東アジアから見た六世紀新羅の漢字文化"ハヌルハウス. 2. 49-57 (2003)
-
[Publications] 李 成一: "朝鮮史から見た渤海史"佐藤信編『日本と渤海の古代史』山川出版社. 234-243 (2003)
-
[Publications] 若尾 政希: "近世人の思想形成と書物-近世の政治常識と書物"一橋大学研究年報 社会学研究. 42. 111-173 (2004)
-
[Publications] 若尾 政希: "享保〜天明期の社会と文化"日本の時代史(吉川弘文館). 16. 278-325 (2003)
-
[Publications] 若尾 政希: "日本近世における軍書の歴史的位置"軍記と語り物. 39. 24-34 (2003)
-
[Publications] 山内 民博: "倭乱記録と顕彰・祭祀-壬辰丁酉倭乱と朝鮮郷村社会"新潟史学. 50. 3-23 (2003)
-
[Publications] 山内 民博: "19世紀慶尚道安義県戸籍大帳に記載された柳器匠について"大東文化研究(成均館大学校大東文化研究院). 42. 263-288 (2003)
-
[Publications] 月脚 達彦: "近代朝鮮の開化運動における文明と民衆"アジア民衆史研究. 8. 123-136 (2003)
-
[Publications] 若尾 政希: "安藤昌益からみえる日本近世"東京大学出版会. 430 (2004)
-
[Publications] 池 享: "日本の時代史13『天下統一と朝鮮侵略』"吉川弘文館. 327 (2003)
-
[Publications] 池 享: "戦国・織豊期の武家と天皇"校倉書房. 306 (2003)
-
[Publications] 渡辺 尚志: "浅間山大噴火"吉川弘文館. 204 (2003)
-
[Publications] 渡辺 尚志: "地方名望家 山口左七郎の明治維新"大学教育出版. 159 (2003)