2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14310159
|
Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
藤本 清二郎 和歌山大学, 教育学部, 教授 (40127428)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩城 卓二 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (20232639)
岡田 光代 大阪府立大学, 経済学部, 助教授 (70213949)
中川 すがね 甲子園大学, 人間文化学部, 助教授 (80227743)
村田 路人 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40144414)
|
Keywords | 武家文書 / 七人庄屋家文書 / 七人格庄屋家文書 / 岸和田藩 / 譜代大名 / 和泉国 / 畿内 |
Research Abstract |
3年目にあたる本年は、(1)2年目に収集した岸和田藩関係武家文書の目録作成・デジタル化、(2)これまで所在が確認されていなかった武家文書(元はコレクター所蔵と推定)の収集・写真撮影・目録作成、(3)大阪府立岸和田高校所蔵春木村原家文書・岸和田市史編纂室所蔵原家文書の紙焼き・目録作成を行った。(1)は幕末・維新期の岸和田藩財政に関わる良質の文書群であることで知られている旧田代家・宮内家文書で、昨年までに大方の目録作成は終えていたため、本年度はそのデジタル化と一部翻刻を行った。昨年度までと同様、デジタル化によって利用が簡易となり、以降の岸和田班研究に大いに寄与すると思われる。(2)は、複数の岸和田藩武家文書が含まれていることから、収集家が戦後になって集めたものと推定される。これまでその所在は知られていなかったが、分限帳を始め、岸和田藩補任史料が充実している。良質の史料が入手し得たと考えている(来年度の報告書にその内容を紹介する予定)。(3)の原家文書は、これまで所在を知られ、部分的に活用されたことはあったが、目録が不備なため本格的な検討がなされてこなかったところの大量の文書群で、紙焼きと目録作成を行った。膨大なため大半の目録は完成したが、一部未完了部分を残した(来年度には作成を終える)。同家は七人庄屋に次ぐ七人格の庄屋家文書で、岸和田藩地方支配解明には良質の史料群である。すでに今年度、七人庄屋格の意味および春木村浦方支配の様相について研究を深めることができた。また、今年度その他の岸和田市郷土資料室所蔵文書の紙焼きを行った。 研究報告会は3回行った。1回目は2004年6月20日、2回目は同年9月19日、3回目は同年12月21日に開催した。その他、来年度の報告書作成に向けて分担を決め、個別研究に着手した。
|
Research Products
(4 results)