2005 Fiscal Year Annual Research Report
中山間地における地域形成とその歴史的特性に関する総合研究
Project/Area Number |
14310160
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Research Institution | SHIMANE UNIVERSITY |
Principal Investigator |
竹永 三男 島根大学, 法文学部, 教授 (90144683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 康宏 島根大学, 生物資源科学部, 助教授 (40201933)
喜多村 正 島根大学, 法文学部, 教授 (60101185)
相良 英輔 島根大学, 教育学部, 教授 (70124071)
川久保 篤志 島根大学, 法文学部, 助教授 (50314612)
今津 勝紀 岡山大学, 文学部, 助教授 (20269971)
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Keywords | 地域形成 / 宗教組織 / たたら製鉄 / 和牛繁殖経営 / 農事調査 / 製糸業 / 鳥取県西部地震 / 被災史料 |
Research Abstract |
4年間の研究期間の最終年度に当たる今年度は、これまでの調査・研究に関わる補充調査を行うとともに、各研究分担者の分担課題についてまとめの研究を行った上で、その成果を、報告書『中山間地における地域形成とその歴史的特性に関する総合研究』として刊行した。 1.今年度の調査・研究の要点 (1)喜多村正は、石見地方における在地の宗教組織の分析を、瑞穂町(現邑南町)一木地区を中心に行い、その成果を「真宗寺院と地域社会」としてとりまとめた。 (2)相良英輔は、石見地方の近世・近代のたたら製鉄の分析を鉄山師・櫻井家の史料の整理に基づいて行い、その成果を刊行した。 (3)伊藤康宏は、同地域近代の農業経営・農村構造を『島根県農事調査報告書』の記述をもとに分析し、その成果を島根史学会大会において報告した(2005年2月18日)。 (4)川久保篤志は、戦後高度成長期以後の地域形成の期間をなす産業と人口問題を、和牛繁殖・製造業誘致・過疎問題の連関構造中で分析し、石見地方と日野地方の比較分析を行った。 (5)小林准士・岸本覚・山藤良治は、日野町の地域史研究組織である歴史研修会と協力し、鳥取県西部地震で被災し救出保全した資料群の整理・分析を継続して行い、その目録再録等を推進した。 (6)竹永三男は、同地震で被災した旧製糸場遺構の調査資料を再検討し、補充調査も含めて、地域形成の基盤である産業の中から製糸業をとりあげ、その操業構造を明らかにした。 2.研究成果報告書の刊行 研究成果報告書は、研究分担者11名の中、体調を崩した1名を除く10名が寄せた論文及び調査報告11編を収めた論文集として刊行した。
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Research Products
(7 results)