2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14310167
|
Research Institution | Paleological Association of Japan Inc. |
Principal Investigator |
角田 文衛 財団法人古代学協会, 古代学研究所・教授兼所長 (70072709)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西井 芳子 財団法人古代学協会, 古代学研究所, 講師 (90270561)
関口 力 財団法人古代学協会, 古代学研究所, 助教授 (30216527)
山中 裕 財団法人古代学協会, 古代学研究所, 教授
古藤 真平 財団法人古代学協会, 古代学研究所, 講師 (70250058)
|
Keywords | 仁和寺 / 仁和寺所蔵典籍 / 系図 / 仁和寺黒塗手箱 / 尊卑分脈 / 吉部秘訓抄 / 桃花蘂葉 / 仁和寺日次記 |
Research Abstract |
角田研究代表者の全体統括,山中研究分担者の調査統轄の下,仁和寺所蔵典籍のうち,法制書で有職故実書を含む)を主対象とする調査を4回(平成15年5・11月,16年2・3月),のべ24日実施した。書籍第151・154・162・175・177箱の5箱を悉皆調査。さらに『系図』(黒塗手箱甲下段三22号。重要文化財)の熟覧調査を行った。悉皆調査については,第151箱に『日本後紀』を除く五国史の版本,第154箱に『類聚国史』の写本,第162箱に『台記』の写本,第175箱に『延喜式』『禁秘抄』『名目抄』の版本,『朝野群載』『内局柱礎抄』『飾抄』『吉部秘訓抄』の写本,第177箱に『江家次第』『有職問答』『職原抄』の版本,『桃花蘂葉』『名目抄』の写本が収められていることを確認できた(写本はいずれも新写本)。この調査によって得た資料(調書及び写真)を研究所に持ち帰って整理し,本文及び書写・校合奥書の両面から,今日まで知られている代表的な翻刻文と比較検討しつつ,データベース化作業を行った。その記載内容が新訂増補国史大系本『尊卑分脈』頭注と合致するばかりでなく,歴史研究資料として貴重な黒塗手箱『系図』については,関口研究分担者が「仁和寺本『系図』の研究・翻刻」と題して調査研究成果の発表を開始した。その他に仁和寺所蔵本『仁和寺日次記』『台記』『朝野群載』についての知見を深めるために古藤研究分担者が東京大学史料編纂所,仁和寺旧蔵典籍について調査するために同研究分担者が国立歴史民俗博物館に出張調査を行った。
|
Research Products
(1 results)