2004 Fiscal Year Annual Research Report
ギリシアにおけるポリスの形成と紀元前8世紀の東地中海世界
Project/Area Number |
14310177
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Research Institution | THE UNIVERSITY OF TOKYO |
Principal Investigator |
桜井 万里子 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90011329)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
逸身 喜一郎 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (40107420)
周藤 芳幸 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (70252202)
澤田 典子 静岡大学, 人文学部, 助教授 (50311650)
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Keywords | 古代ギリシア / 古代地中海世界 / ポリス / 都市 / ギリシア考古学 / 小アジア / ギリシア文化 / 東方ギリシア |
Research Abstract |
紀元前八世紀のギリシアにおけるポリスの形成を東地中海諸文化圏の相互関係の中に位置づける調査研究を進める本科研研究の最終年度にあたる本年度は、初年度及び二年目の研究成果を受け、多くの海外研究者との交流・討論を進めることで、理解を深め、また日本の古代ギリシア史研究に多大な刺激を与えることが出来た。 まず年初に東京大学においてコロキアムを開催。ライデン大学のNaerebout教授に講演を依頼し、アルカイック期ギリシアの宗教観念に関する講演会を実施した。またアテネの碑文博物館館長Kritzas氏を同コロキアムのために招聘し、アルゴス市の民主政誕生に関する講演を実施していただいた。 また初年度、及び二年目のキュプロス、トルコ研究旅行の大きな成果を受け、そしてそれを形にするべく、年度末にロンドンでコロキアムを開催した。本科研研究が大きな注目を集めたこともあり、国内外の多くの研究者の関心を集めた結果、当初の研究分担者、研究協力者の他にも積極的な参加を希望する研究者が多く現れ、コロキアムを充実したものにすることが出来た。特にイギリス、デンマーク、オランダの研究者の参加を得、日本の古代ギリシア研究の国際的な評価も、本科研研究を契機に高めることが出来た。 また研究代表者、及び分担者により、前8世紀に開始されたとされるオリンピックに関し、『古代オリンピック』が岩波書店から、また研究旅行の成果を大きく採り入れた『古代ギリシア遺跡事典』が東京堂出版から出版され、科研費研究の成果を社会に公にすることで、社会への還元も行うことが出来た。
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Research Products
(7 results)