2002 Fiscal Year Annual Research Report
戦間期ヨーロッパにおける危機の社会的・文化本位相:ヴァイマル・モデルネと現代
Project/Area Number |
14310181
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Research Institution | Prefectural University of Kumamoto |
Principal Investigator |
星乃 治彦 熊本県立大学, 文学部, 教授 (00219172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川手 圭一 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (50272620)
石田 勇治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (30212898)
田村 栄子 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (20249238)
熊野 直樹 九州大学, 大学院・法学研究院, 助教授 (50264007)
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Keywords | 戦間期 / ヨーロッパ / ヴァイマル / モデルネ / 社会的位相 / 文化的位相 |
Research Abstract |
すでに提出済みの本プロジェクト「研究計画」における、初年度である今年度の当初計画では、1.関係史料・研究書の購入2.その消化結果の交流としての国内研究会の開催3.海外(ドイツ)への史料収集、現地研究者との研究交流があげられていた。 まず、1.に関しては、研究分担者各自が順調に史料収集を進めており、予算の消化は予定通りであった。 2.に関しては、大阪(2002年8月28日、29日)、福岡(9月28日、29日)、東京(11月30日)において研究会を開催し、初期の目的は概ね達成されたと考えられるし、さらに、当初次年度に予定されていたドイツからの専門家の招請は、相手側の都合で本年度に繰り上げて行われた。つまり、2002年9月24日から10月3日の期間、当プロジェクト・テーマであるヴァイマル・モデルネに関するドイツにおける権威であるアクセル・シルト教授をハンブルク大学より福岡に招請し、28日には九州大学にて公開の講演会も開催した。 3.に関しては、当初3人が渡航する予定だったが、都合がつかず、星乃のみが8.月1日から8月30日にかけてベルリンに赴き、国立図書館を中心に関係史料の収集に当たった。 他方で別紙に記したように、各自の実績の積み重ねも進み、今年度に発表された著書は2本、論文は5本であり、成果も十分にあげられている。 総じて本プロジェクトの進捗状況は概ね予定通りないしそれを上回る成果をすでに生み出しており、順調に進行しており、特に問題はない。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 川手圭一: "ヴァイマル期「成人教育(Volksbildung)」運動におけるE・ローゼンシュトックの思想と運動"東京学芸大学紀要第3部門社会科学. 54. 29-37 (2003)
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[Publications] 熊野直樹: "ヨーロッパにおけるドイツの20世紀-ある反西欧的近代の政治社会史"法政研究. 69巻2号. 297-318 (2002)
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[Publications] 熊野直樹: "紹介:川越修・矢野久編『ナチズムのなかの20世紀』"史学雑誌. 112編1号. 122 (2003)
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[Publications] 熊野直樹: "東アジアの「長い20世紀」政治史"石川捷治編『終わらない20世紀-東アジア政治史1894-』. 1-38 (2002)
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[Publications] 田村栄子: "「教育の限界」論争とナチ教員同盟の思想"宮田光雄編『ナチ・ドイツの政治思想』. 141-178 (2002)
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[Publications] 石田勇治: "過去の克服-ヒトラー後のドイツ"白水社. 349 (2002)
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[Publications] HOSHINO, Haruhiko: "Macht und Buerger"Peter Lang Verlag. 232 (2002)