2004 Fiscal Year Annual Research Report
戦間期ヨーロッパにおける危機の社会的・文化本位相:ヴァイマル・モデルネと現代
Project/Area Number |
14310181
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
星乃 治彦 福岡大学, 人文学部, 教授 (00219172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 栄子 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (20249238)
伊藤 定良 青山学院大学, 文学部, 教授 (40059788)
相馬 保夫 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (90206673)
石田 勇治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (30212898)
川手 圭一 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (50272620)
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Keywords | ヴァイマル共和国 / ナチズム / モダン / 近代批判 / 近代 |
Research Abstract |
本科研は昨年度、これまでの研究成果の総括する場としての最終報告書作成に向けた取り組みを本格化させた。 前年度に引き続き、各人の史料収集や書籍購入を進める一方、5月(西洋史学会)、9月(ドイツ現代史学会)、12月(現代史研究会)、3月(西日本ドイツ現代史学会)に適宜研究会を開催し、研究成果を交流するとともに、その出の議論を基に各自が各々の論文発表につなげていった。 その成果の一部は別表の通りだが、そこでは、ミッシェル・フーコーの影響を受け「モデルネ」を政治的・社会的コンテキストと切り離した「近代」批判の傾向に対して疑問を呈し、それら「近代」を連続面のみで捉えようとする、ヴァイマル期に関して言えばヴァイマル期とナチズムとの連続性を強調する研究傾向を批判している問題関心を共有している。 ただ、昨年度の成果の特徴はこうした、「モデルネ」理解を近代批判一般に流し込まず、歴史的コンテキストの中で理解しようとする歴史実証的研究を進めたことである。そこでの問題領域にしても、ジェノサイド、医療と女性、「過去の克服」、同性愛、「抵抗」の問題などに裾野を大きく広げていった。論文の内容も、その領域における最前線に立つものものばかりであり、これらの成果を踏み台にして、最終報告書につなげていきたい。
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Research Products
(7 results)