2002 Fiscal Year Annual Research Report
北日本海域における中世前期港湾都市の基礎的研究-青森県十三湊遺跡を中心として-
Project/Area Number |
14310185
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
前川 要 中央大学, 文学部, 教授 (70229285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 道裕 国立歴史民俗博物館, 歴史研究部, 助教授 (90183805)
千田 嘉博 国立歴史民俗博物館, 考古研究部, 助教授 (70226695)
酒井 英男 富山大学, 理学部, 教授 (30134993)
坂田 聡 中央大学, 文学部, 教授 (20235154)
峰岸 純夫 中央大学, 文学部, 教授 (80094283)
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Keywords | 十三湊遺跡 / 遺跡探査 / GIS |
Research Abstract |
本研究の具体的目的は、平成14年から3年間で、青森県北津軽郡市浦村十三湊遺跡において、いまだ不明である中世前期の港湾施設を発見し発掘調査すること。さらに発掘調査された他の港湾都市遺跡での資料も検討しながら、12世紀から15世紀における、北東日本海域における港湾都市遺跡での検出遺構の時期的変化とその歴史的背景を遺物論、特に土器様式論と関連させて考察し社会史的研究にまで高め、中世港湾都市成立及び展開の歴史的契機を探すこと。の二点を年度当初挙げた。 具体的には、十三湊遺跡南端の伝壇林寺跡の測量調査を実施した。 (1)平成14年6月1日から同年7月22日には、十三湊遺跡港湾施設での測量調査のための準備を行った。申請者が、現地で地権者との折衝、地元教育委員会への発掘届の提出、調査に必要な消耗品を購入した。遺跡探査調査を実施した。電気探査・磁気探査・電磁探査・レーダー探査を行った。保存状況が良好な部分に発掘調査区を設定するために、酒井英男が探査調査した(調査補助員使用)。(2)平成14年8月16日から同年9月7日には、十三湊遺跡の測量調査を実施し、調査成果検討会を現地で実施し、検討成果に基づいて小島道裕が地籍図との照合、検出遺構のデータ処理を実施した(測量調査、地籍図調査とも調査補助員使用)。(3)平成14年9月8日から同年9月28日には、富山大学人文学部考古学研究室にて、地理情報システム「ARC-INFO」を平成14年度購入コンピュータの上で使用して、遺構データ処理を実施した。(4)平成14年10月6日から同年10月20日には、報告書作成のための準備と原稿の作成した。千田嘉博が港湾施設や城館の類例資料の調査を実施した。小島道裕が、平成14年度購入デジタルカメラを使用して、十三湊関連の文献史料の収集した。
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